「6次産業化の実現」   

小麦は何百年も何千年も昔からパン、パスタ、スナック菓子、スープ等、ありとあらゆる食品に加工されてきた。

反対に、米はご飯が90%以上で、残りが酒、餅、米菓に加工されてきた。

その理由は、昭和40年代前半まで日本人全員が十分に食べられるまで米の生産量が足りなかったからである。

昭和40年代に入り、ようやく米の生産量が消費量を超えたのである。
その段階で米の食べ方を工夫すれば良かったのだが、農業政策は米を減反する方向に向かった。

それから41年、新しい農業政策で、ようやく米の消費拡大に進路を向けた。

小麦には多種多様な食べ方があるが、米の食べ方の開発はこれからだ。
2、3年もしないうちに様々な食べ方が開発されるのではないか。

問題は、誰がその仕事に取り組むかだ。
日本の農家が今までと同じように原料米生産だけで満足するのか、それとも商品造りに取り組むのか。

新しい農業政策では、農業の「6次産業化」ということも目玉の政策にしている。

単なる飼料米作りではなく人間が食べる食品を造ることに挑戦してこそ、農業は「6次産業化」が実現できる。

by a-wakui | 2009-11-20 17:01

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