「何事も、“できないと諦めない”こと」   

今日は米めんの商品開発のために、ある企業を訪問した。この企業も、食品以外の事業から食品関係の事業に参入した。

私は、「農業の発展は農業の中からは起こらず、農業以外の産業の発展から農業の発展が起こる」と考えている。食品業界も全く同じだ。食品の加工技術も全て、化学、工学の技術の進歩と、それの応用によって食品産業の発展がある。

農業と食品産業の発展の違いは、競争社会であるか、否かである。農業の世界は競争意識が低かったから、「他産業の力を利用して農業を発展させよう」、という意識が育ちにくかった。しかし、食品産業は日々競争の社会であるから、一日も早く、他社より新しい技術や設備を導入して、商品の開発をしなければならない。今日の新商品は、明日になったら流行遅れの商品になっているかもしれない。今日の出張も、まさに技術革新を実感させられた。

米めんのインスタント化を考えても、そんなことは夢のまた夢であった。それでも、「お湯を注ぐだけで食べられる米めんを開発したい」という考え方を捨てなかった。

農業と同じように食品産業の発展も、食品産業以外の分野の技術革新をどのように対応するか、否かであるが、夢のまた夢であった「米めんのインスタント化」が目前に見えてきた。今年の夏には、「お湯を注ぐだけで食べられる米めん」の商品を発売できるようにしたい。

何事も、「できないと諦めない」ことだ。自分の立てた目標に年月を書き込み、その目標に向かって、一歩一歩すすむことだ。その気持ちがあれば、どんな困難なことでも解決できる。

by a-wakui | 2010-03-11 17:36

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