「六次産業化をすすめなければ、農業に未来が無い」   

大潟村の今年度の戸別所得補償制度への参加率は、今のところ85%くらいであるが、田植えまでに90%にいくのではないか。

昨年、赤松大臣が大潟村に来た時に、「90%の参加を目標にしたい」と話をしたが、その目標が達成できるようにしたいと考えている。

全国の農村で戸別所得補償制度への取り組みの説明会が盛んに行われている。主食用米以外は、加工用米も新規需要米も、自分で実需者を見つけるというのが、今回の政策の基本になっている。

そのため、自分で実需者を見つけることができなければ、加工用米も新規需要米も、栽培することができない。そのような農家は、今まで通り、主食用米以外は畑作に取り組むしか方法がない。

他の畑作物と同じように、全農丸投げでお任せすることになると、1kg20円くらいの飼料用米になり、そこから1kg40円の手数料を支払うことになると、補助金から不足部分を支払うことになる。このような話が全国で起きているのだ。

農家が戸別所得補償を受けながらも加工用米や新規需要米を栽培し、それなりの収入を上げるには、農業の六次産業化をすすめ、自分の作った加工用米や新規需要米で加工食品を造り、販売するための道を拓かなければならない。このことは、今までの農業とは異なる「新しい時代の新しい農業の姿」を構築しなければできないことである。

今までのように農家が加工用米や新規需要米を栽培し、加工や販売は農協やメーカー任せでは、これからの農業情勢の変化を乗り切ることは難しいのではないか。

私は他の方より多くの経験をしているので、農業の六次産業化はとても難しいことを知っている。それでも農業の六次産業化をすすめなければ、日本の農業に未来が無いことを強く感じている。

by a-wakui | 2010-03-25 17:43

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