風評被害を防ぐには   

昨日、茨城県のひとつの市のお米から、放射性セシウムが検出されたとのニュースがあった。

放射性セシウム二種で52ベクレル/㎏という数字は、国の暫定規制値から見たら 10分の1の数値であり、全く問題がない数値であるが、生産者は皆、風評被害におびえている。

私も原発事故後から放射能汚染対策に取り組んできたが、今回の原発事故で最も重要な課題は、風評被害をどのように乗り切るかだと考えるようになった。

秋田県は、福島県から遠く、位置的にも放射性物質が飛んできづらい場所にあり、原発事故後も秋田県は放射能汚染地域からは除外されていた。

しかし、宮城県から購入した、放射性セシウムが含まれていた稲ワラを牛が食べ、その牛肉からセシウムが検出されたことにより、国から秋田県も汚染地域の17県に組み込まれた。

そのため、秋田県も国の検査基準に沿った検査をした上で、県の許可がなければ、お米を出荷できないことになった。

多くの方は気がついていないかも知れないが、秋田県が、国より放射性物質の検査義務を命令される前と、後では、全く状況が違う。

国より検査義務を命令されたことにより、やっぱり秋田県も汚染地域だったのかということが消費者の間に広がり、大きな風評被害を受けることになったことを・・・。

外国から見たら日本全部が汚染地域に見えるように、関東、関西の消費者から見たら、秋田も汚染地域であると思われることから逃れることはできない。

本来なら、国はお米の放射性物質の検査を義務付けるとしたら、全国を対象にしなければならず、そのことによって国民も安心するのではないか。また、全国に検査を義務付けることによって、風評被害を防ぐことになったのではないか。

放射性物質は、偏西風に乗り、地球を一周するので、どこに落下するのかわからない。

アメリカ、旧ソ連、中国等の核実験による放射性物質が日本中の大気、土、水にも微量ながら残留しているといわれているので、今回、国から汚染地域に指定された17県より多いところもあるかも知れない。今後も、一部の市町村からお米の放射性セシウムがニケタ台の数値が検出されるところが出るかも知れないが、そんなに驚くことはないのではないか。

今までも、お米以外に放射性物質が検出された場所は、放射性物質拡散状況として発表されたスピーディの拡散状況とほぼ同地域で検出されることが多い。仮にお米から二ケタ台の放射性物質が検出される地域のお米を全て集めても100万t以内だろう。それ以外のお米の多くは、放射性物質不検出ということになるのではないだろうか。

しかしながら、国より汚染県に指定された17県の稲作農家は、これから新米期を迎えるにあたって、風評被害に悩まされ続けなければならない。

by a-wakui | 2011-08-21 18:09

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