<   2008年 06月 ( 30 )   > この月の画像一覧   

「増産政策と減反政策」   

カロリー自給率を100%に近づけるには、どんな作目が良いか。その作物の栽培可能面積はどのようになっているか。そのための設備や労働力・流通はどうなっているか等、専門的な調査が必要になる。
国や県の機関には、実はもうこのような情報がすでに集約されているのではないか。
正確な数字はわからないが、日本で最もカロリー自給率を上げる方法は、米をつくることだと考えている。

日本は雨が多く、水を必要とする米が最も自然条件に合致し、政策もそのようにすすめられてきた。
そのため米の面積も収量も増え、その政策が功を奏し、国民の必要とする以上の米が生産できた。
必要とする以上の生産ができた場合の政策は、不足していた時の増産政策よりも大切であるが、日本はその政策を誤ったと言われても仕方のない現状にある。

物が不足した時の目標はただひとつ、増産のみである。栽培可能面積を増やし、増産可能な技術を取得し、増産に必要な肥料や農薬の開発をすすめることである。
実際にこのようにして、日本は昭和30年代末に増産政策に成功し、昭和40年初めに米が余り始め、昭和40年に初めて米の減反政策を発表した。

by a-wakui | 2008-06-30 09:52

「自給率向上」   

世界的な食糧不足と国内の食品の値上がりを背景として、日本の農業政策に変化の兆しが見えてきた。政府はもちろんのこと、全国各地の農業関係者は、自給率向上のため、あらためて水田の有効利用に取り組むことになった。

自給率向上というと、必ず「米は余っているから不足する野菜や小麦、大豆を生産し、そのために補助金を出す」という話になる。
この議論は、40年前に減反政策が始まった時の議論に逆戻りすることである。
自給率向上とは何か。野菜や小麦、大豆をつくることだけが自給率向上になるのではない。人間が生存するために必要なカロリー、日本の農地の面積当り最も高いカロリーを生産する作目は何かということを最初に考えるべきではないか。

なぜなら日本の自給率は、常にカロリー自給率を中心に考えて自給率を39%としている。カロリー自給率を100%に近づける作目は何か。

by a-wakui | 2008-06-29 16:54

「日本の米農業」   

先日、ビートたけしのTVタックルで食糧不足の特集をしていた。また、テレビのニュースや新聞などでも食糧不足や食料品値上げを連日報道している。

小麦粉の値上がりによりパンの価格が上がり、その結果、パン食が減りご飯を食べる回数が増えたという。
そのことが反映しているのか、玄米の流通価格が昨年末と比べ60kg当り5,000円程上がったが、政府米を放出したにもかかわらず値段は下がっていない。

7月上旬には早場米も出始め、20年産米の仮渡金も設定される。日本の米農業にとっても、大変重要な時代に入ってきた。

by a-wakui | 2008-06-28 14:33

「本当の食の安全とは」   

先日、列車の中で週刊誌に掲載された食べ物の漫画を読んだ。
その漫画では、日本の食糧自給率のことを説明しながら、日本の食の本当の安全とは、
『必要量だけ食べることができるか否かである』と書かれていた。
また、『食べる量が不足したら、添加物も残留農薬も大きな問題ではない』とも書かれていた。

自分も、本当に大事なことは安定供給であると思ってはいたが、最近の米余りの中で忘れかけていたことだった。

平成5年の米不足の時は、まさにこの漫画のように食べる米が不足していた。
今、全世界中で食べる米が不足し、暴動が起きている。日本でもいつ起こるかわからない。
あらためて、本当の食の安全について考えさせられる出来事だった。

by a-wakui | 2008-06-27 10:55

「農家と企業の業務提携」   

イオンやイトーヨーカドーが農業に参入すると報道されたが、今後このようなことがたくさん起きるだろう。
私も今春より、農家と企業が業務提携して農業をやるためのプロジェクトを考えていたが、世の中が大きく変わる潮目にきたようだから、これからは積極的な提案を行っていく。

どこの企業も、どのように農業に参入したらいいのかわからないでいる。なぜなら、そのための勉強の場がほとんどないからだ。
私が考えているのは、日本の農業の現状は堅苦しく、どのようにしたら日本人の主食である米の安定生産の道がつくれるか、そのために農家と企業でどのような業務提携ができるのかを一緒に勉強し、できることなら数百ha規模の実験農場をつくり、農家や企業の研修の場にするということだ。

日本の水田は、今や企業の参入なくして維持するのは難しい状況にきている。

by a-wakui | 2008-06-26 11:53

「故郷の農業」   

先日、私の故郷である新潟県十日町市で、中学校の同級会を兼ねた還暦祝いがあった。
60才という年齢から定年退職を迎えた方や退職目前の方もいたが、規模の大小は別として、事業に取り組んでいる方も多かった。
また、農業に取り組んでいる方もいたが、それなりに特徴のある取り組みをしており、それぞれ楽しくやっているようで安心した。

私が大潟村に入植することを決めた40年前は、減反が始まった年であり、「農業の曲がり角」と言われた時代であった。
それから40年かけて、大きな曲がり角を曲がってきた農業は、この1~2年で、急に直角に曲がったようである。
同級生の話によると、離農する農家が急に出始め、その農地を耕作する体制はとてもではないができないということだった。

私も40年間秋田にいながら、常に十日町市ではどのような農業ができるのかを考えてきた。今年は、そのことを真剣に考え、自分にできることを実行したいと思う。

by a-wakui | 2008-06-25 08:40

「企業の農業への参入」   

イオンが秋田県の農家と米の契約栽培に取り組むことが新聞に掲載され、その後、イトーヨーカドーも農業に参入すると報道された。
企業が農業に参入することは、以前から報道されてはいるが、企業のPR効果が中心で実態に乏しいのが現実だ。

さらに、農協が企業の農業への参入を極端に恐れているため、企業の農業参入は進まない。企業の農業参入を許せば、農地が企業に買い占められるのではないかと反対しているらしいが、企業は投資対効果を求めているのであり、効果を得ない農地の買占めは行わない。
また、日本中には買い手のない農地が何十万haもあるのだから、企業が農地を買ってくれるなら、どんどん買ってもらった方がいい。

企業が農業に参入することで、今までの農家とは異なる発想を農業に持ち込んでくれることを期待している。

by a-wakui | 2008-06-24 10:54

「米粉の製粉方法」   

米粉のことを調べていくと、様々な製粉方法があることがわかった。同じ米粉利用の商品でも、製粉方法によって出来上がりの商品が異なる。

① 生米を製粉する

② 水洗いしてから製粉する

③ アルファ化して製粉する

④ 膨化させて製粉する

以上のように、大きく分けて4種類類の製粉方法があり、さらに粉の大きさによっても利用
方法は異なる。
米粉に取り組むには、製粉方法によって異なる米粉の利用方法を調整しないと、提案する
ことができない。
協会では、①~④の全ての製粉に取り組むことができるので、そのことを強みとし取り組
んでいくようにする。

by a-wakui | 2008-06-23 15:31

「加工用米の定着」   

加工用米を定着させるには、いくらかの前提条件を整備しなければならない。

① 加工用米のコストを下げるには、主食用米の1.5~2倍の超多収品種の開発が急務である。

② 加工用米は、主食用米とは利用方法が異なるため、主食用米に必要な粘り、味などは重要ではないし、粘りは加工用米には邪魔になる。高タンパク、低タンパク、高アミロース、グルテン含有等、米の品質に対する考え方を変えなければならない。

③ 米と小麦では成分が違うため、製粉の概念が異なる。そのため、米専用製粉機の開発が急務である。

④ 米粉の加工品開発が急務である。

⑤ 国の農業予算を、加工用米の品種開発や商品開発、国民に対する米粉商品の優位性の啓蒙活動や、製粉機の開発に重点配分する。

以上により、主食用米が不足したら主食用米の生産を増し、主食用米が余れば加工用米の生産を増やす、「主食用米と加工用米の輪作」という全く新しい考え方の農業政策が実現できるのではないか。

昨年の秋にこのような提案をしても、加工用米はもっと安くなければだめだという話が出ただろう。しかし、小麦の価格が上がり、安い米の輸入もなくなる時代が突如訪れた。
しかもそれは一時的なものでなく、恒常的なことであると言われている。

日本が唯一自給率100%を超えるのは米である。この米を有効活用して、小麦の代わりにできないのか。小麦も米も、主要成分はデンプンである。デンプンの食べ方を、米は粒に、小麦は粉にしてきただけである。米を粉にしたら、新しい食の時代が拓けるのではないか。

by a-wakui | 2008-06-22 10:39

「広がる耕作放棄地」   

日本各地で耕作放棄地がどんどん広がっている。そして農家は農業の将来に希望を失い、心の中の耕作放棄面積は、現在の耕作放棄地の何倍もある。
心の中の耕作放棄を現実のものとしないため、減反による米の需給調整の考え方を、根本的に変えなければならないのではないか。

私は、米を畑作に変える減反政策を見直し、米を植えながら減反政策の実効性を保つため、加工用米を減反政策の中心とし、「主食用米と加工用米の輪作」を新しい農業政策にするべきではないかと考える。

当然のことながら、畑作に力を入れたい方には、今まで以上の支援が必要だと考えている。しかし、それは強制ではなく、喜んで畑作を行える環境を整備することで、畑作の専業農家が育つような政策を推進してほしいと考えている。

by a-wakui | 2008-06-21 17:38

ブログトップ | ログイン