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「産業の進化」   

何年も何十年も前から言われていることに解決策があるのではないか。

全ての産業が、時代の変化の中で産業形態の進化をしている。農業だけが、産業としての変化を遂げていない唯一の産業ではないか。また、進化を遂げていない産業ゆえに、新しい可能性を十分に秘めている。

産業の進化とは何かというと、例として交通手段が歩くことから馬車に変わり、そして車から電車、飛行機に変わる。通信手段は口コミから飛脚に、そして現代の手紙から電話、インターネットに変わった。
燃料も薪から石炭、そして石油から原子力、太陽光の利用へと変わった。農業も手作業から牛や馬、そして耕耘機がトラクター、自然乾燥から乾燥機と、一見大きく進化したように見えるが、本当に産業として進化したのだろうか。

確かに、手作業が機械に変わったのだから進化したように感じられるかもしれない。
しかし、私は単に手段が変わっただけでは産業の進化とは考えてはいない。

産業の進化とは、物を生産する手段が変わったことにより飛躍的に生産性が向上し、生産コストも飛躍的に下がっていなければ意味がない。

by a-wakui | 2008-08-31 13:09

「日本農業の課題」   

日本農業に求められる課題は次の点ではないか。

(1)若者の就農不足と高齢化により、近い将来農業従業者の激減が予想される。
   その時、日本の食糧生産は誰がどのようにするのか。
(2)世界的な食糧不足が進む中で、日本は将来にわたって安い食糧を輸入できるのか。
(3)日本は先進国の中で1番低い自給率をどのように上げるのか。
(4)日本の農家の95%以上が兼業農家であるが、近い将来、兼業農家では農業機械の負債 により農業を維持できなくなると思われるが、どのようにしたら産業としての農業が構築できるのか。
(5)日本の農産物価格は、世界一高いといわれるが、どのようにしたらコストを下げることができるのか。

以上の他にも農業には様々な課題があると思われる。一見別々の課題のように見える
が、本当は1つの問題であり、1つの問題を解決することにより全ての問題が解決さ
れるのではないか。

by a-wakui | 2008-08-30 08:51

「米穀新聞より④」   

―実際に農業をやる人はどうするのですか。効率の良いシステムを作られるのですよね
 
「効率の良いシステムを作るビジョンとしては、5年以内に集落営農は破錠する。その受け皿として我々がやる。
大潟村は9千haの面積があるが、この10倍の9万haでも耕作できる農業機械がある。集団でなくても1人1人が耕作しても今の面積の4倍を耕作できるだけの機械を待っている。しかし、大潟村の中だけでやっているので面積が増えない。ところが大潟村の周りにはいっぱい田んぼがあり、どこも後継者がいない。これをやる仕組みを考えている」

―耕作株式会社のような組織を考えているのですか

 「耕作株式会社を作る前提として、今の日本の農業は、耕作放棄地がいっぱいあるにもかかわらず、一方で食料の自給率が下がり続けている。
中国の餃子問題で良かったことは、日本の農業構造が崩壊寸前になっていることに多少目を向けられたことだ。与野党とも補助金を払えって言っているが、そんなことはどうでもいい。本質は全く違う。生産者に生活費がかかるからといって1万円米価の時代に戻れっといっても戻れない。だったらどうすると言うことになる。
だから100、200,300haと言った単位の農業経営をしなくてはならない。」

by a-wakui | 2008-08-29 13:01

「米穀新聞より③」   

「私自身は今、55haを耕作しているが、55haは1台のトラクターで作業できる。しかし、24時間フル稼働させようと思えば55haでは少ない。1台のトラクターでも何人もの人を雇ってフル稼働させれば何百haでも出来る。そういうことを言う人が今までいなかった。」

―それだけの面積をやるだけのプランがあるわけですか

 「1万haやるのに日本中の企業を集めて日本農業プランを作って、単に企業が参加すると言うだけではなく、まず、日本の食と言うのがどうなっているのかきちっと見つめる必要があるのではないのか。そういうことを提案しようかと思っている。」

―企業にですか?

 「そう企業に。一緒にやる組織を作らなくてはいけない。」

―実際に話しをしている企業があるのですか

 「銀行も商社も今食に入ろうとしている。そういうところを入れながら。」

by a-wakui | 2008-08-28 08:38

「米穀新聞より②」   

―ブログを始められたそうですが、どんな内容ですか

 「当社のホームページの中でブログを始めた。何を書いているかと言うと私自身の日記を書いてもしょうがないので、最初のさわりはこまち協会設立までの経緯を書いている。そして今、農業政策のことについて書いている。」

―生産コストのことについては書かれたのですか

 「生産コストのことについては書いていない。要は、今の農家は暮らしていけないと言うけれども、経営は個人の経営であれ、企業の経営であれ、入ってくる金と出て行く金の差額の問題でしかない。農業の場合、入ってくる金は、面積を作っているか増収するしかない。出て行く金は生産コストを安くするか生活コストを安くするしかない。どっちも出来ない人間は早く農業を辞めなければならない。
入ってくる分が少なかったら高く売る努力をする。コメ専業で得ている収入も兼業で得ている収入も入って来る金としては同じだ。畑をやっていても入って来るものは入るし、トータルの中で考えなくてはいけない。
それと1年に10日しか使わない農業機械を持っていてもそんなものは経営ではない。道楽か趣味の世界だ。経営は趣味ではないので10人、20人、30人集まって300haの規模の農業をしなければダメだ。
なぜ、300haかというと思いっきりコストを下げるにはそれくらいの規模でなければいけない。」

by a-wakui | 2008-08-27 17:18

「米穀新聞より①」   

昨年、東洋経済新報社から「農業は有望ビジネスである!」という著書を出版した㈱大潟村あきたこまち生産者協会の涌井徹社長。
この本は、農水省の地下書籍売り場で売れ行きベストワンになったこともある。それだけ農水省の職員も関心が高かったのだろう。

この著書のエピローグに「全国の農村に『夢』が広がる日」と題して涌井社長自身の夢が語られている。「私が第一線を引退するときは、私自身が夢を語れなくなったときである。夢を語れる限りは、私はどんな場面でも常に第一線で走り続けていく。」その言葉どおり、60才になった今年からブログを始めた。

夢の中には、大規模稲作を実現するための「耕作株式会社」なる組織を立ち上げることが入っている。この耕作株式会社は、なんと1万ha規模の水田を耕作する企業をイメージしていると言う。

by a-wakui | 2008-08-26 11:47

「農業の様々な問題」   

選挙が終わると、張りつめていたものがなくなり、急に体中に疲れを感じる。
そして目前には、今年の米価はどうなるのか、これからの農業経営をどうしたらいいのか、これからの日本の農業はどうなるのか等、様々な問題が山積みになっている。

農家個々にとって、最も関心があるのは米価であるが、日本国民にとっては、将来の日本の食糧が関心事になるのではないだろうか。

業界紙である「米穀新聞」に、私の記事が掲載されたので、明日よりこのブログで紹介させて頂く。

by a-wakui | 2008-08-25 18:11

「リーダーの資質」   

今日は投票日。

残念ながら小林さんの政策は浸透できてなく、落選することになった。
当選者は、高橋さんという4年前にも村長選挙に立候補したことのある方である。
どのような形で大潟村農業の「再構築」をするのか、皆の注目が集まることになる。

誰が村長になっても変わらないと思っている方も多いと思うが、私は行政の経営も企業の経営も同じで、リーダーの哲学・理念・実行力によって大きく変えることができると考えている。大事なことは、哲学と理念、そして実行力があるか否かである。

by a-wakui | 2008-08-24 21:46

「小林さんの政策」   

投票日を明日に控え、各候補者は自分の政策を主張している。
小林さんの主張する主食用米と加工用米の輪作により需給調整に取り組むため、米の製粉工場を設置するという政策は、他の候補者にも大きな影響を与え、皆同じような主張になってきた。

政策の実現には、哲学と実行力を備えなければならない。また主食用米と加工用米の輪作による需給調整は実現できると思うが、価格の安い加工用米では、経営が成り立たない。加工用米の価格を上げるために、製粉工場の設置をするといっても、米粉を販売する力がなければいけない。

小林さんはそのことをJA大潟村の専務時代に研究し、十分現実を理解した上での政策案であったが、他の候補は小林さんの政策の受け売りではないか。

by a-wakui | 2008-08-23 16:14

「再生産できる米価」   

再生産ができる米価を維持するといってもそう簡単にはできない。大手小売店はどこよりも安く仕入れ、どこよりも安く販売しようとする。

そんな環境の中で、大潟村からお客様が満足してくれるお米を、送料をかけてお届けすることはとても難しい。
毎日、お米の販売に取り組んでいると、その難しさは骨身にしみているが、その想いをお客様に伝えることはとても難しい。

どんなに苦しくてもその苦しさを顔に出さず、21年間仕事に取り組んできた。これからも同じように取り組んでいく。

by a-wakui | 2008-08-22 16:18

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