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「農業の選択肢」   

私は協会の経営を通して、日本の農業の方向性を提案し続けてきた。
協会の取り組みは、農業の数多い選択肢の中の1つである。21年前に、お米の個人産直をビジネスとして始め、当時は日本の多くの農家の方に影響を与えたが、今では、お米の個人産直は普通のことになった。

私は協会だけが取り組むことができても、他の方ができないのではだめだと考えている。協会ができることは、他の方にもできる。そのことにより日本の農業は変わっていくことができると考えている。

協会がこれから取り組むことは、今まで以上の商品やサービスの品質の向上であり、上限はないと考えている。

商品やサービスの品質の向上は経営者の理念の表現であり、経営者が「ここまでで良い」と考えたら、そこで止まってしまう。しかし、経営者がもっと上を目指せば、皆がそこまで向上させようと考え、行動する。

by a-wakui | 2008-09-10 18:30

「食の時代」   

21世紀は食の時代といわれているが、日本人にとって21世紀とはどんな時代なのだろうか。

若者の農業離れ、高齢化。世界一の食糧輸入国であり、先進国としては最低の食糧自給率。そして40年間減反政策を続けながら、出口が見えないでいる。
今こそ、百年の計を持った農業政策が求められている。しかし、そのことを国に求めるだけでなく、農業者自らが、政策提案をする時がきたのではないか。

私は、このことを自分のライフワークとして取り組んでいきたいと考えている。私は60年前に、新潟県十日町市の米づくり農家に生まれ、物心ついた時から米づくりに取り組み、21歳で大潟村に入植してからも、39年間米づくり一筋である。

これから何年米づくりを続けることができるのか分からないが、10年後、20年後の日本農業のために、今こそ何か行動しなければいけないと考えている。

by a-wakui | 2008-09-09 09:58

「続く食品偽装問題」   

今年の正月早々の中国輸入食品事件が、ようやく中国国内の問題であったことがわかったが、今度は日本でとんでもない事件が起きた。
工業用に使用するための米を、食用として販売していたことが報道された。それも、中国の輸入食品事件に利用されたのと同じ、メタミドホスが混ざった米だというから驚きだ。

鰻でも肉でも米でも、産地を偽装したりすることは簡単にできるかもしれないが、それをしないことが常識であり、企業モラルであり、経営モラルでもある。

それにしても、今回の事件は、今までの産地表示偽装問題とは本質が違うように思う。

by a-wakui | 2008-09-08 12:52

「農業政策と選挙」   

先日の福田首相の突然の辞任問題で、日本中が揺れている。

昨年の秋には、参議院選挙の結果を受け、米の緊急買い上げや減反強化等、それまでの農業政策を急に変化させるような出来事が起きたが、今年は選挙を控えて、何が起こるのだろうか。

何十年も、選挙のたびに農業政策が右往左往してきた。今こそ、日本の農業は、選挙の事情によって政策を変えるのではなく、日本人の食糧生産を外国に頼るか、国内で生産するのかという方向性を、真剣に考えるべきではないのか。

by a-wakui | 2008-09-07 11:59

「国民の食糧問題」   

最近、協会を見学される方が増えてきた。

最近見学に訪れた方の中には、松下政経塾の塾生4名、東京大学の大学院生20名、そして9月9日には、立命館大学の学生20名等々、皆日本の農業の将来に深い関心を持っている方々ばかりだ。

農業問題は、単に農家の問題ではなく、国民の食糧問題としての関心が高まっているからではないか。
農業問題は国民の食糧問題として、国民全体が関心を持ち、将来の日本人の食をどのようにするかのという分岐点に来ていることを感じてほしいものである。

by a-wakui | 2008-09-06 08:10

「日本農業の産業革命」   

産業政策とは現在平均1.5ha規模の面積を100ha・200ha・300haから数千haを耕作する営農形態を可能にすることにより、初めて日本人が必要とする食糧の生産が可能になることだ。
また社会政策としては、農機具などを全く購入しなくても農業が維持できるシステムを構築し、家庭菜園と同じような感覚で田圃や畑で作物が作れるようになったら良いのではないか。

農林水産省の統計によると、今後農業人口はますます減少し、このままでは日本人が必要とする食糧の生産が維持できなくなるという。
また、さらに進む農業者の高齢化対策のためにも、産業としての農業ではなく、生きがいとしての農業をするために、農機具などのコストがかからない政策が必要なのではないか。

産業政策を求める農業者には、借地による規模拡大のための条件を準備し、加工用米でも輸出用米でも作れるように生産性を上げ、さらにコストを下げられるような政策を進めて頂きたい。
また、社会政策を求める農業者に対しては、産業政策を求める農地の貸出しを進めながら、残った農地の管理には、全く農業機械を購入しなくて良い政策を進めながら、生きがいとしての農業ができるような政策を進めることが必要なのではないか。

日本農業の産業革命を進めるためには、農業者ばかりでなく、民間企業や研究機関、大学などの多くの分野の協力が必要になるのではないか。
日本農業は先行が暗いのではない。大きな真っ白なキャンバスに、おもいっきり絵を描く勇気がないだけである。農業はこれから産業革命を迎える数少ない産業である。

21世紀には、日本農業の産業革命の時代が来るのではないか。

by a-wakui | 2008-09-05 15:09

「日本農業の将来」   

日本農業が50年間できなかったことがある。それは、日本農業の将来の姿を明確に提案し、そのように政策誘導をできなかった理由がある。

その理由とは、日本農業が常に政治の影響を受け続けてきたことである。

しかしそれも限界にきた。今こそ国民の食糧確保のため、そして何よりも農業者のために、日本農業の将来の姿を提案しなければならない時がきたのではないか。

私は、日本農業は産業政策と社会政策の2つに分け、それぞれの発展の方向性を明確に提案することが必要だと考えている。

by a-wakui | 2008-09-04 18:23

「100匹目の猿」   

「100匹目の猿」という話がある。

ある島に猿の集団が住んでいた。ある時、サツマイモを取り合っていた猿は海にサツマイモを落としてしまった。しかし誰も、落ちたイモは拾わずそのままにしていた。
すると、取り合いではイモを取れない体の弱い子供の猿が、海に落ちたイモを拾い食べた。今まで食べたどのイモよりもおいしく感じた子猿は、それからは必ずイモを、海の水で洗うようになったという。
その様子を見ていた若い猿たちが子猿のマネをするようになり、そのうちに皆、海の水でイモを洗うようになった。
そして猿の集団で最も年老いた100匹目の猿までが海でイモを洗って食べるようになった時、世界中の猿が海水でイモを洗うようになっていたという。

日本の農業者の誰が最初に海の水でイモを洗い、そして誰が最後に海の水でイモを洗うのか。

by a-wakui | 2008-09-03 15:59

「農業の現場からの提案」   

一見成功したように見えた農業の機械化により、兼業化された50年後の今日、改めて日本の農業の産業革命の必要性が求められている。
私は、その日本の農業が抱えている課題の解決のために農業に取り組み、農業の現場から提案を続けたいと考えている。

明治維新からわかるように、歴史を変えるのは名もない若者であり、常に異端者扱いをされてきた。同じように、青函トンネルを掘る時にも、1番最初の穴は細いキリの先のような機械で掘った。

どんな偉大な発明も最初は皆に笑われ、バカにされる。そして誰もが普通に考えるようになり、最初の発明者の名前を忘れる。

by a-wakui | 2008-09-02 11:34

「農業の産業革命」   

今まで手作業だったのが機械化しただけでは、コストが上がるだけであり、再生産が維持できない。その結果が今の日本農業の現実である。

機械化によって生産性も上がらずコストが上がるだけなら、中国のように手作業を維持した方が良いのではないか。

日本農業は手作業を機械化することにより、農業の産業革命を進めるよりも兼業化を進め、農業の産業革命を成功させた世界でも例のない国である。

世界の産業革命は、その産業の中で生産性を上げコストを下げることにより、より進化を進めてきたが、日本の農業は機械化により、農業の生産性を上げるのではなく、兼業化を進めることにより、農家個々の生産性を上げ、農家収入を上げることに成功した。

by a-wakui | 2008-09-01 12:58

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