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「農業政策の方向性」   

個人や企業が将来に向かって夢のある農業に取り組むことができるようにするには、国が農業の将来をどのように考えているかがとても重要になる。

個人や企業の将来を国の政策にゆだねるということではないが、少なくとも国の農業政策の方向性が定まっていないと、方向性を決定することができない。特に、現在のような農業者の高齢化や若者の就農不足の現状においては、個人や企業の力を超える改革が必要になる。

私は農業に取り組んで40年以上経ったが、今ほど国の農業政策の方向性に関心を持ったことはなかった。

しかしながら、国の政策を左右する政治家は、選挙を意識したバラマキの政策しか出してこない。このような現状では、国の政策担当者は、本当の政策を出すことができないのではないか。

by a-wakui | 2008-10-31 08:39

「日本農業の厳しい現状」   

私は農業に取り組み40年経ったが、常に考えているのは若者が夢と希望を持てる農業の姿を創造することだ。そのために、39年前に大潟村へ入植し、21年前に協会を創立した。そして21年間、協会の経営を通して、どのようにしたら若者が農業の将来に夢を持てるようになるのか考え続けてきた。

それぞれの個々の農家が農業を通して、それなりの会社を創ったり、それぞれ1人の人間として、また1人の農業者として、生きがいのある人生を送ることができるかもしれない。

しかし、日本農業の現状はそのような個人のささやかな夢をも打ち砕く、厳しい環境にある。

by a-wakui | 2008-10-30 15:54

「限界農業者数」   

損益分析点・限界集落と同じように、限界農業者数という数値があるのではないか。
地域によって人数が異なるが、何らかの数値が出せるのではないか。

日本全体の農業者数で見ると、十年後くらいには限界農業者数に達し、その人数になった時、急速に農業者の減少が起きるのではないか。

それぞれの地域では、限界農業者数に達したところから耕作放棄が始まり、離農、そして離村が始まっていく。仮に農業をやめることになっても急速な離村は起こらないが、農村に残る理由は少なくなるのかもしれない。

by a-wakui | 2008-10-29 07:52

「最大の問題点」   

日本農業の最大の問題点は、若者の就農減少と従事者の高齢化である。農業従事者の過半数が65歳を超えており、10年以内に180万人近い方が農業をやめることになる。そうなると、農業を継続しようとしていた方も農業ができないという現実につきあたることになる。

農業の継続を希望する方が、継続できるようにするには、個人の努力ではできない限界にきているのではないか。経営には損益分析点という考え方があり、その分析点を下回ると急速に経営が悪化する。

最近、限界集落という言葉が使われているが、集落機能を維持するには一定数の人口が必要であり、その人口を下回ると急速に集落を維持する力が弱まる。そして東北地方の農村の多くが限界集落線上にある。

by a-wakui | 2008-10-28 08:03

「根本的な解決策」   

協会を含む様々な会社の取り組みや各JA、市町村の取り組みの延長上に日本農業のおかれている問題を解決する道はあったのか、なかったのかのかという問いは、自分自身に対する問いでもある。

協会の21年間の取り組みは、日本農業の問題を解決するための多様な選択肢の中の1つの方法であり、協会以外の様々な会社や各JA、市町村の取り組みも、多様な選択肢の中の1つであると考えている。

では、日本農業の抱える問題の根本的な解決策とは何か。

by a-wakui | 2008-10-27 18:35

「日本農業の可能性」   

協会では実際の経営を通して様々な取り組みを行い、日本農業の可能性に挑戦してきた。

協会以外の会社でも、それぞれの取り組みを通して、農業に対して様々な挑戦をしているが、それはそれぞれの会社やJA、各市町村の独自の取り組みであり、個々の成功や失敗の実例にはなっているが、日本農業の根本的な解決策にはなっていない。

日本農業のおかれている現状の対応策として、今までの個々の取り組みを越える対応策の提案が待たれているのではないか。

by a-wakui | 2008-10-26 17:39

「米粉の可能性」   

協会でも、20年産米から本格的に米粉の利用に取り組む。そのため、小型ながら米粉用プラントを建設し、米粉のイロハの勉強に入った。米粉は用途に応じて、利用する粒度が異なり、使用する機械も異なる。そのため、商品の試作を兼ねながら、用途別の粒度の調査も進めていく。

全ての仕事について言えることだが、考えていることと実際に行った場合には条件が異なる場合が多いので、自社における実験やメーカーによる委託実験により、早急に米粉の可能性を確認する。

by a-wakui | 2008-10-25 09:06

「米の多用途利用の時代」   

米がパン用・麺用に使用されにくかったのは、米の製粉機の性能が良くなかったからである。現在は、各種メーカーがパン用・麺用としての製粉精度を上げて、米粉がパンや麺に有効活用されるようになってきた。

これからは、パン用・麺用としての成分特成のある品種の開発と、コストダウンのための超多収穫品種の開発が必要である。多様品種としては、すでに50%増の品種はたくさん出ており、日本もようやく米の多用途利用の時代に入った。

by a-wakui | 2008-10-24 08:11

「米の利用方法」   

NHKの番組でも紹介されていたが、日本の国内において最も生産量が多く、面積当りのカロリー生産量が多いのが米である。その米を生産する水田の耕作放棄地が40万haもあり、60万haも減反している。併せて面積100万haの有効活用が農業政策の急務であることは誰もが知っている。

ではこの面積に最大量のカロリーを生産できる作物は何かというと、やはり米であり、現在の品種で500万tの生産が可能である。この数量は、年間輸入している小麦生産量に相当する。現在輸入されている小麦に置き換え、加工用米として利用することができれば、自給率は15%以上あがるだろう。

次の対応は、多収穫品種の採用である。日本人が直接食べる主食としての米は、現在の味に集約されているが、加工用米の用途としては、主食用と同じ味である必要はない。
パン用・麺用として成分も異なるため、用途別適応性が求められている。

by a-wakui | 2008-10-23 11:46

「これからの日本の自給率」   

10月19日のNHKの番組で、興味深い自給率が出た。それは28%という数字である。

今までの日本の自給率は39%であるということが定説になっている。それが今回の統計では28%になっている。日本の畜産は、輸入穀物によって成り立っており、輸入穀物がなければ日本の畜産は成り立たないということだ。

今回の番組は食糧危機を問う番組なので、輸入穀物によってしか成り立たない畜産による自給率を減らして、統計数値を計算したのだろう。

この番組のテーマから考えて当然なことであるが、これからの自給率問題は、この28%から始まるのが正しいのではないか。

by a-wakui | 2008-10-22 08:06

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