「日本の農業政策の分岐点」   

日本の農業の現状には、生産の現場から見ると、おおむね昨日書いた通りのようである。また食糧自給率では、カロリーベースは40%であるが、穀物自給率では28%しかない。米の生産は800万トンあるが、MA米を77万トン輸入し、主食用の麦90万トン、食用大豆10万トンを生産し、他に飼料用穀物2000万トン、油脂用大豆500万トンを輸入している。

日本の農業者の生産基盤が大幅に弱体化する中で、これからも食糧の確保を外国に依存するのか、国内の自給率の向上に道を拓くのか、日本の農業政策は分岐点に立っている。

国民の食糧を生産する産業である農業を改革することは、国の全ての政策に最優先する事項であり、また最も急務な政策ではないだろうか。

# by a-wakui | 2008-11-09 18:53

「日本農業の現実」   

私は、ブログを通して自分の考え方を整理しようと、この9ヶ月間同じ内容を何回も書き続けてきたが、これは私自身の将来の農業の姿に対する、私の迷いの結果でもある。

ようやく農業の将来に対しての考え方に、自分なりに納得でき、他の人に対しても発言できる考えがまとまってきた。その基本的な考え方について、改めて整理してみる。

(1)、日本の農地面積は465万ha(水田254万ha、畑117万ha、牧草地62万ha、
樹園地32万ha)あり、水田の内水稲が約150万haで、転作が約100万haである。
総面積の中で耕作放棄地が38万haで、不作地が20万haも含まれる。

(2)、農業就農人口は299万人であり、65歳以上が60%、65歳以上が180万人になり、10年後には180万人が農業をやめる予備軍である。
30歳未満の若者は3万人であり、農業に参入する新規学卒就農者は年間数百人しかおらず、このままでは30年たっても日本の農業就業人口は3万人程にしかならないと考えられる。

(3)、465万haの農地は300万人の農業者が個人所有をしているので、1人当り1.5haである。また1.5haの農地は点在しており、それぞれの営農にも不都合な状況である。

(4)、農機具が高価なため機械が更新できず、機械が壊れたら農業をやめようと考えている農家が大多数である。

# by a-wakui | 2008-11-08 08:13

「国民の食糧確保のために国がやるべきこと」   

国は、今までの米を減らすための生産調整の奨励金をやめ、農業をやめようという地主から農地を借りるための借地料として国が立て替えをする。その金は国民の食糧確保のためであり、農家保護とは異なるので、国民的合意は得やすいのではないか。

また、希望者に貸し出す場合には、経営ができる借地料にし、借入料金と貸出料金に差が生じる場合には、それを食糧確保の補助金として考えるようにしたら良いのではないか。

# by a-wakui | 2008-11-07 09:02

「自由な営農」   

国が関わるということとは、私はこのように考えている。

耕作放棄地または農業をやめようと考える農家から、国が農地を借りる。国は借りた農地を利用目的に応じて希望者に貸出しする。貸出し面積に上限を設けないことにより、数百haから数千haの耕作者が現れることも可能にする。農地を貸し出す方には何らかの特典を与え、農地を貸したいという環境をつくる。

国が関わることの最も大事なことは、農地の集積事業であり、個々が所有する農地を隣接にまとめ、大規模営農ができやすくすることではないか。また農地を借りる方に減反などの条件をつけず、自由な営農により個々の経営の確立を進めながら、国民の食糧確保の基盤とする。

# by a-wakui | 2008-11-06 19:13

「生産基盤の崩壊」   

全国に今後、280万haも出る可能性がある耕作放棄地が点在し、それは180万人の農家個々の所有する農地でもある。

180万人が所有し、点在する280万haの農地をどのようにして集積し、その後も増え続ける耕作放棄地をどのようにして集積するのか。

この難問は、一部の個人や企業の努力だけでは解決できない。このままでは国民の食糧を生産するための農地を耕作する人がいなくなり、結果として国民の食糧の生産基盤が崩壊することになる。このような事態を避けるためにも、国の力が必要になる。

# by a-wakui | 2008-11-05 18:07

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