「伸びる消費量」   

8月に入り、次々と様々な物価の値上がりが始まったが、米の消費はどんどん伸びているという。昨年まで米の消費量は年間9万トンも減っていたが、今年の1月からは、年間20万トンも伸びているという。
米の消費量の伸びに合わせ、「ふりかけ、のり、お茶漬けの素、レトルトカレー」等、ご飯を簡単に食べるための副食品の売り上げが20%増になっているそうだ。

「米が売れる時は不景気な時」と言われるが、本当にそう実感する。そうすると米が売れるようになるには、もっと不景気になれば良いことを願うのは、良いことか悪いことか。

# by a-wakui | 2008-08-06 08:37

「毎年が初めての米づくり」   

今年は田植え中の天候が悪く、苗の生育が遅れた。そして6月下旬までは、稲は例年比90%ぐらいの生育状況だったが、7月上旬から気温が上がり、夜温も上がりはじめたら急速に生育が回復し、7月中旬には例年以上の生育となり、現在は生育過多で倒状の危険性が出てきた。
稲が大きくなりはじめたら、稲の大敵であるイモチ病の発生も始まった。

毎年毎年同じような栽培をしていても、天候は毎年変わるので、米づくりは毎年が初めての経験だ。

今年は、いつもより2週間も早く3月中旬から農作業を始めた。田圃のプラウ耕、レーザー整地と、1ヶ月も田圃生活、そして代かきへと最後の仕上げに向かったが、田植え後の結果は、田圃のあちらこちらに浮かぶ土の丘が、松島湾に浮かぶ島々のようだ。

私は、機械の運転は何年たっても上手にならず、初めてトラクターに乗る人より下手だから嫌になる。
天候と同じように、私のトラクターの運転も毎年のように変わる。慣れた頃には、その年の仕事も終わり、また来年頑張ることになる。

# by a-wakui | 2008-08-05 16:01

「収穫までの天候」   

今年は、秋田で1番早くお客様に「新米あきたこまち」をお届けしたいと、例年より2週間早く種を播き、4月28日から田植えを始めた。
種播きと田植えは2週間早かったが、出穂期は1週間程早く、走り穂が7月25日、出穂期(30%出穂)が7月30日になった。

早く収穫するため、早く種を播き田植えをする他に、追肥をしないで稲の肥料濃度を低く抑えた栽培をしたため、収量は低くなるかもしれないが、収穫は10月10日を予定している。一般の収穫期は10月の20日頃から始まる。

しかし、米の収穫時期はその年の天候に左右されやすいので、出穂から収穫までの天候が大事になる。

# by a-wakui | 2008-08-04 14:22

「本物の食糧政策」   

21世紀は、食の世紀であるとは20年以上前から言われている。20年前は食の時代だとは
言われても、言葉の重要性がよく理解できていなかった。

今考えてみると、現在60億人の人口は、アフリカやアジアの人口増により2050年には90億人になることが予想されている。反対に、世界の食糧増産可能な面積は、砂漠化により、現状より増やすことができないと言われている。

そのために、遺伝子組み換え技術により、食糧の飛躍的増産技術の開発を主張する国と、
自然環境を破壊することになると反対する国とが対立することになる。

世界は、現在でも食糧供給のバランスが悪く、片方に余る国がありながら片方には不足する
国がある。このまま人口が増え続けると、絶対的に食糧が足りなくなる。

日本は、世界一の食糧輸入国でありながら、主食用の米を減反し、先進国の中では食糧自給率が一番低い。そして、年間で1千万トンもの食糧を廃棄していると言われている。日本は今まで、お金さえあればいくらでも安い食糧が自由に輸入できると考えていた。しかしその空想は、世界情勢の変化の中で、夢物語であったことに気づかされることになった。

世界の変化は、日本のような食糧に対する認識が許される状況ではなくなった。
世界の状況が変わったのか、前からこうなることがわかっていたのかは別として、食糧に対する世界観が大きく変化したことは間違いない。

しかしながら、食糧に対する世界観の変化は、日本の食糧政策の再構築のために、本物の食糧政策が語られる舞台ができたと言えるだろう。

# by a-wakui | 2008-08-03 09:17

「求められる変化」   

将来の日本農業は、過去10年間の延長線上にあるのではなく、劇的な変化を求められて
いる。

仮に、日本の農家の全てが、過去の延長線上に将来の農業の姿を考えているとしたら、
日本の食糧自給率は10%以下まで落ち込むことになるだろう。それは、90%以上の農家が
農業の継続ができなくなり、耕作を放棄することになるからである。そして農地の価格は下がり、一部を除いて資産価値も激減していく。

反対に、日本に100ha・1000ha・5000haの農業法人が現れ、耕作可能な面積をフルに
活用することになれば、農地の資産価値は上昇することになるばかりでなく、労働の場も
増えることになる。一定価格の農産物が大量に生産されれば加工産業も発展し、労働の場も
確保できるからである。

# by a-wakui | 2008-08-02 17:19

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