「一時的な措置としての戸別所得補償」   

戸別所得補償が輸入を前提としたものであり、そのためのリスクとして戸別所得補償があったとして、結果、日本中の農家がその補償対象になったとすれば、日本には産業としての農業は育たないということになるのではないか。

これから農業に取り組みたいという若者にとって、「日本の農業は皆所得補償がなければ成り立たない」という産業に誰が参入してくるだろうか。

最初から生活保護世帯的な農業に、これから参入する人がいるだろうか。

戸別所得補償としての役割は、制度の変り目の時、一時的な所得補償をすることだが、将来の農業展望も併せて提案できていないと、真剣に農業の将来を考えている若者は不安になるのではないか。

農業に取り組もうとする若者にとって何が一番大事なのか、そこに行くための一時的な措置としての戸別所得補償であって欲しい。

by a-wakui | 2009-10-21 16:50

<< 「新しい消費拡大政策」 「戸別所得補償政策の課題」 >>

ブログトップ | ログイン