「これからの農政」   

今回の新しい農業政策は、明治維新と同じように、国の制度の根本的な改革であると考えている。

その意味においては、新しい農業政策は「農業維新」と考えている。世の中が変ったことを素直に認め、新しい時代に対応した考え方を持たなければならない。

どこの国でも、どんな時代にも、古い制度から新しい制度に変ろうとする時は、古い制度の方が良いと思う人達から、必ず新しい制度に対して不満が生まれる。

それは仕方のないことだが、生みの苦しみから生まれた新しい制度も、5年後、10年後には新しい仕組みを追加しなければ、制度そのものも劣化する。

それが進歩であり、発展するということだ。

大潟村では、国の新しい農業政策を受けて、今まで減反に参加した人、参加していない人も関係なく、全村的な取り組みを始めている。

今まで減反に参加しなかった大潟村が、今さら何を言うのかと言う方もいるかもしれない。

大潟村は稲作専業農家の村であり、兼業収入が無く農業による収入が全てであり、その収入で生計を立てている。
専業農家であるが故に、生活が維持できない減反面積では減反に参加しようとしてもできないのだ。

今までも、大潟村に対してはペナルティとして、秋田県から50%もの減反面積が配分されている。稲作専業農家の大潟村が、50%もの減反面積でどのようにして生活をしていけというのか。普通でもコスト高の農業経費が2倍の経費増になる。

しかし、赤松大臣は、これからの農政は、ペナルティは科さないと約束された。

赤松大臣の発言により、大潟村の農家の多くは新しい農業政策に参加する方向性を決めた。

by a-wakui | 2009-12-06 16:46

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