「今まで以上に新しい考え方で」   

今日で今年も終わり、明日からは新しい年が始まる。

私は、2年前から初めてブログというものを書き始めた。最初は、何を書いたらよいかわからなかった。他の人のように日常生活を書いても意味がなく、私でなければならないブログとは何かとの考えで今の型になった。

私は、ブログを通して私自身に問いかけている。そのため、同じような内容を繰り返して書くことが多い。その理由は、ひとつの問題に取り組む時、何日も考えて物事を進めようとするため、どうしても同じ繰り返しの疑問を、自分に問いかけるようになる。そして2年間、1日も休まずブログを書くことで自分の考え方を整理し、自分の理念を磨くことにとても役立っている。

私は、ブログに誰が考えてもできもしないことを書くことが多い。できもしないことを、数字を挙げ、日時を特定して書くのは、将来に目標を立てているからである。

そして、その目標に向かって様々な努力をする。1年前に、米の加工食品の営業に特化することを書き、春先に米めんへの取り組みを始めた。そして今は、来年から新規需要米だけでなく、加工用米にも本格的に取り組むことを書き始めた。

私は、自分の考えを文章に書き、言葉にして外に向かって発表するようにしている。そのため、私の考え方はいつも突飛に聞こえ、ほら吹きにも聞こえる。私も自分の言っていることが、そう簡単にできるとは考えていない。簡単にできないからこそ、外に発言することで、自分にプレッシャーをかけている。

人間はとても弱いもので、自分の考えを外に発表してなければ、誰からも非難されないし、何もできなくても安心できる。

米の加工食品に特化する営業を始めて1年経ったが、今は本当に夢の多い世界にいると実感している。

国が、新しい農業政策で加工米や新規需要米に多額の補助金を付けるようになった。そして来年から、全ての米のトレースが始まる。今までは加工用米は全農扱いで、私達は使うことができなかった。米加工食品の多くが輸入米を使っており、私達の主食用米はコスト的に対応できなかったが、これから、コスト的には十分対応できるようになるし、トレースにより、輸入米との差別化もできるようになる。これからの農業経営は、主食用米の生産販売も大事なことではあるが、加工用米や新規需要米の活用が最も大事なことになる。

日本農業においても、生産地において加工用米や新規需要米が自由に入手できるようになる。その米を利用して加工食品を造り、全国に営業することができれば、農業の発展は限りないものになる。そのためには、農業が「生産と販売」を一体化した6次産業の姿を構築していかなければならない。

農業の企業化を進めるには、農業以外の企業の参入障壁を低くして、多くの企業が参入できるようにしなければならない。農業は、「企画力・商品開発・営業分析・品質管理・経理・デザイン」等、様々な人材を必要としている。今までの生産だけの農業からはそのような人材は生まれない。

農業を発展させていくには、人材の投入が必要不可欠である。また、多くの人材が活躍できる農業の創造を急がなければならない。明日から新しい年が始まるが、新しい年は、また今まで以上に新しい考え方で進んでいきたいと考えている。

by a-wakui | 2009-12-31 15:33

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