「これから」   

朝の飛行機で秋田に戻り、最初に田圃を見て回った。連日の猛暑で稲の生育も進み、タツコモチは9月10日頃から刈れるようになった。

あきたこまちも9月20日頃には刈れるようになるのではないか。このまま大きな台風が来ないことを願う。気象庁の発表では、この暑さは2週間程続くらしい。

平成5年の冷夏の時は、あきたこまちは10月10日に稲刈りをしたが、平成6年にはあきたこまちを9月10日に稲刈りをした。

私の留守中にいろいろな所から訪問の連絡があった。

以前からの予定も含めて、今後は日程調整をして行動しないと、身動きができなくなる。

8月28日(土)、29日(日)に新宿御苑で催されるイベントで、協会の米めん が利用される。その時は、テレビ放映もあり、次の日には大手外食が協会の米めん を利用するための撮影も行われる。

9月より米めん の本格的な出荷が始まる。今まで1年半以上、米めん 事業に特化した営業活動に取り組んできたが、最初の1年間は米めん の開発と米めん の紹介のための1年間であった。半年前より外食、生協、量販店のテスト導入が始まり、ようやく本格的な導入が始まる。

米めん の全国展開という、誰もやったことのない事業に取り組んだのは良かったのだが、とても難しい仕事になった。

国も新規需要米政策を実施しているが、新規需要が創造されておらず、米粉用米という品種が開発されていないのが現実であり、食用の米粉用米に取り組んでいる方は、皆同じ悩みを抱えている。

食品メーカーや量販店の間で米粉食品についての関心が高まってきたので、もう一押しすれば、一般消費者の間にも米粉食品についての関心は高まるのではないか。

米粉用米の生産振興は国の政策である。米粉用米の生産振興は、米粉食品の消費振興が併用されないと、成果が出ないのではないか。

米粉食品の開発はそれぞれの食品メーカーの努力で何とかなる。それぞれの食品メーカーの力でどうにもならいのが、短期間で国民の間に米粉食文化を普及することと啓蒙活動、米粉食品に適合する高アミロースの品種開発である。

食料自給率の向上のためにも、一日も早く政策の効果が見えるようにしてほしいものだ。

1週間の出張だったので仕事もつまっているが、9月からの本格的出荷に向けて、体制の見直しをしなければならない。また9月は、秋の彼岸のため、おはぎの注文もたくさんきているので、会社はとても忙しくなる。

主食用米の営業活動をやめてから2年になる。2年前に比べたら、会社の事業内容も大きく変ってきた。

会社の事業内容を大きく変えることは、とてもリスクが高いものだが、今の時点で考えれば、事前の決断はとても重要な決断になった。

「ルビコン川を渡る」という話があるが、何年か後に、あの時にルビコン川を渡ったのだということを、思い出すことができれば良い。

会社では次の段階の 米めんの商品開発に、全力を挙げて取り組み、体制を改めて強化する。

by a-wakui | 2010-08-25 18:03

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