戦後より悪い自給率   

ニュースで自給率が39%と報道されているが、実質自給率は28%といわれている。日本で飼育される牛や豚、ニワトリ等の飼料はほとんど輸入飼料で、飼料が輸入出来なければ日本では牛や豚、ニワトリは飼育できない。そうなると、自給率が28%に下がることになる。

60年前は、東京にも田圃や畑があり、田舎には田圃や畑がたくさんあった。今は、東京には田圃や畑はほとんどなく、田舎の田圃や畑は耕作放棄で荒れている。
日本で唯一自給率100%を維持している「米」も、10年後には耕作放棄地の拡大により、自給できなくなるのではないだろうか。

日本人は建国以来、何千年もかかって日本人が食べる米を確保するため、必死になって努力してきた。ようやく昭和40年頃に充分な米の生産ができるようになり、米の過剰に驚いた国は、今度は米の生産抑制政策に入った。それが減反政策だ。

それから39年、まだ減反政策は続いているが、10年以内に今度は米不足時代が始まるだろう。
これから始まる米不足は、人為的な政策で解決することは難しいのではないだろうか。

by a-wakui | 2008-02-22 18:41

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