「生産調整事務」   

大豆・小麦の国際価格が上がる中で、日本の輸入小麦の値段が上がり、今年に入り、小麦・大豆利用の加工食品がのき並値上がりを始めている。
また、世界中で日本食ブームが広がり、米の価格が上昇を始めているが、世界中で米価が下がるのは日本だけである。

世界の食の環境が大きく変わる中で、日本では、毎年恒例の生産調整の事務作業が始まった。毎年2月中旬になると、全国の市町村でその年の米の生産量を抑制するための農業政策である生産調整に参加するか否かを、農家に対して希望を取る作業である。
たてまえは、農家の希望を取ることになっているが、参加しないとあらゆる圧力を受けるので、実質的な強制である。

農家の高齢化が進み、若者が農業をしなくなったのに、39年前に始まった緊急非難的政策が今も続いている。

by a-wakui | 2008-02-24 09:38

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