「ある知人農家の現実」   

平成19年度から新しい農業政策が始まり、生産調整は自由参加ということになったが、参議院選挙の結果を受けて、もう一度生産調整に強制力を持たせようとする声が大きくなってきた。
そのため、新しい補助金を出して、生産調整の参加者を大幅に増やそうとしているが、現場の農村では、なかなか思うように動かないようだ。

先日、知人の農家から聞いた話にビックリした。2ヘクタールも田圃があるのに、生活保護世帯より収入が少ないと言うのだ。その理由を聞いてみたら、2ヘクタールで200俵の米を収穫して230万円の収入があるが、機械や肥料・農薬代を差引くと100万円になったと言うのだ。
しかし、母親が介護施設に入っているのでお金がかかり、米の収入は1円も残らないそうで、生活費は作業機のオペレーターで得ているとのことだった。
いつ農業をやめようか毎日考えており、新しい機械を入れることなど全く考えられないとのことだった。

by a-wakui | 2008-02-25 14:16

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