「決断の時」   

入植以来40年間、大潟村は北海道の畑作経営を除いて日本で1番大きな農業経営であったが、全国の集落営農が何らかの形で法人経営に移った時に、大潟村の15haは日本で1番小さい農業経営になる。

今までの40年が日本で1番大きかったからと言って、これからも1番大きいということにはならない。本来なら、基盤の出来ている大潟村こそが、積極的に500ha~1000haの大面積の集落営農に取り組み、コストダウンを図らなければならなかった。当然のことながら、大規模化により労働力が余るので、その労働力の有効活用を考えなければならないが、私は労働力が余るとは考えていない。今まで以上の大きな経営を考える場合、労働力を生み出さなければならない。それが大潟村における集落営農に対しての考え方である。

大潟村が数百ha規模の経営を経験していれば、周辺市町村の集落営農をまとめて経営することも可能である。全国の建設業者が経営拡大のために、集落営農の経営参加を望んでいるが、大潟村の農家はそれを黙って見守っているのか否か、その決断の時期がきたのではないか。

by a-wakui | 2008-07-23 09:18

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