「農業政策への希望」   

日本の農業政策に求めたいのは、ただひとつである。近い将来、農地を耕作する農業者が激減することを前提として、どのようにして農地を集約し、農業生産を維持できるようにするか。
そのために全ての政策を集中させて欲しい。今の農業政策の基本は、生産調整に参加していないと、全ての政策から除外されてしまうことになっている。

規模拡大をするたびに、生産調整の面積が増えてコスト増となり、経営を圧迫するようでは規模拡大をする人はいなくなる。
100ha、200haの経営をするためには、全国に数百haの面積を経営するためには、どのような技術が必要か、どのような経営能力が必要かを研修する必要がある。

大潟村入植の時には、1年間、1.25haの農場で大型トラクターや大型コンバインの利用の研修をした。それは、田舎で1枚10haの農地を耕作してきた人には大きな衝撃だった。また、同じように大型トラクターや大型コンバインの研修も大事な経験になった。
私が望むのは、100ha、200haの経営を、当たり前のようにできることだ。

また、そのような経営に取り組むためには、農家1人ひとりの経済力だけでは難しいと考えられる。そのため国・県の行政等が、経営資金の支援をしていくことが大事なのではないか。
当然のことながら、支援された経営資金は、経営が安定した時には返済をすることを条件とする。
また、JAや行政が積極的に参加しなければ、農地の流動化は進まないだろう。

by a-wakui | 2008-09-19 17:29

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