「農業をやめる理由」   

私は視察で来社される方に、「皆様のところでは後継者はいますか」と尋ねる。すると「ほとんどいない」との回答がくる。本当に後継者がいないのだ。

国が進めている集落営農化事業も5年間補助金をもらうための受け皿を造っただけにすぎない。5年後にどのような農業、農村を創りたいというビジョンはほとんどない。集落営農化の用件を満たさないと補助金が出ないから、集落営農化事業に参加しているだけだ。

日本では、30歳未満の農業者は3万人しかいないという。毎年農業に就く人は、全国で
1000人に満たず、30年経っても3万人にしかならない。

農業をやめるきっかけは、使っている農業機械が壊れた時が多いと聞く。農業機械が高く、買い替えができないからだ。次の理由は、働いている年寄りが病気になった時だという。若い人は農業をしないので、年寄りが病気になり農業ができなくなったら、農業をやめることにしているという。

by a-wakui | 2008-09-28 19:03

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