「日本農業の現実」   

私は、ブログを通して自分の考え方を整理しようと、この9ヶ月間同じ内容を何回も書き続けてきたが、これは私自身の将来の農業の姿に対する、私の迷いの結果でもある。

ようやく農業の将来に対しての考え方に、自分なりに納得でき、他の人に対しても発言できる考えがまとまってきた。その基本的な考え方について、改めて整理してみる。

(1)、日本の農地面積は465万ha(水田254万ha、畑117万ha、牧草地62万ha、
樹園地32万ha)あり、水田の内水稲が約150万haで、転作が約100万haである。
総面積の中で耕作放棄地が38万haで、不作地が20万haも含まれる。

(2)、農業就農人口は299万人であり、65歳以上が60%、65歳以上が180万人になり、10年後には180万人が農業をやめる予備軍である。
30歳未満の若者は3万人であり、農業に参入する新規学卒就農者は年間数百人しかおらず、このままでは30年たっても日本の農業就業人口は3万人程にしかならないと考えられる。

(3)、465万haの農地は300万人の農業者が個人所有をしているので、1人当り1.5haである。また1.5haの農地は点在しており、それぞれの営農にも不都合な状況である。

(4)、農機具が高価なため機械が更新できず、機械が壊れたら農業をやめようと考えている農家が大多数である。

by a-wakui | 2008-11-08 08:13

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