「日本の農業政策の分岐点」   

日本の農業の現状には、生産の現場から見ると、おおむね昨日書いた通りのようである。また食糧自給率では、カロリーベースは40%であるが、穀物自給率では28%しかない。米の生産は800万トンあるが、MA米を77万トン輸入し、主食用の麦90万トン、食用大豆10万トンを生産し、他に飼料用穀物2000万トン、油脂用大豆500万トンを輸入している。

日本の農業者の生産基盤が大幅に弱体化する中で、これからも食糧の確保を外国に依存するのか、国内の自給率の向上に道を拓くのか、日本の農業政策は分岐点に立っている。

国民の食糧を生産する産業である農業を改革することは、国の全ての政策に最優先する事項であり、また最も急務な政策ではないだろうか。

by a-wakui | 2008-11-09 18:53

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