「熊の上陸」   

先日、大潟村に野生の熊が2頭上陸した。大潟村の周囲は幅400m~1kmの湖に囲まれ、7ケ所に橋がかかっているが、熊は湖を泳いで渡ってきたらしい。

第一目撃者は対岸の住民で、4頭の熊が湖の岸にいるのを見たそうだが、そのうちの2頭なのか、または4頭上陸し、2頭だけが目撃されたのかはわからない。

大潟村では、2頭の熊の目撃情報があり、早速、村長を代表とする対策本部が設置され、1頭は駆除されたが、残りの1頭、または3頭は行方不明で、現在も捜索中である。大潟村は山から離れたところにあり、おまけに周囲が湖に囲まれているので、熊はいないものだと思っていたが、とうとう熊も現れるようになった。

昨年はタンチョウヅルが現れ、今年の春にはクジャクに出会った。誰かが飼っていたものが逃げたのかはわからないが、クジャクを見たのは私一人ではない。今年は熊が上陸したのだから、間もなくカモシカも現れるかもしれない。何百年も昔、人間も今の熊のように新天地を求めて海を渡り、新しい大陸を発見したのだろうか。

かわいそうなことに、大潟村には雑草と植えたばかりの幼い稲しかなく、熊のエサは何もない。お腹を空かせて人間を襲わなければいいが・・・。

田植えが終わり、皆ほっとしながら、ハウスや田植機の片づけ、田圃の水管理をしている矢先の出来事に、大潟村の農家は熊の話でもちきりだ。

by a-wakui | 2009-05-23 20:56

<< 「新型インフルエンザの流行」 「大事な課題」 >>

ブログトップ | ログイン