2009年 07月 31日 ( 1 )   

「農業・農村の再生をかけた商品開発」   

米の新規需要米制度が始まり、全国の農家が生産に取り組んでいる。

残念ながら、新規需要米の取り組みとしては農家は生産の段階までで、それ以上の広がりは見られない。

生産された米は、大手企業の商品の原料の増量材として使用されるか、家畜のエサとして使用されるだけである。今回の新規需要米の取り組みいかんで、日本農業の方向性は「天と地」程に変わってくる。

仮に、農家の多くが新規需要米に取り組み、100万t単位で生産されたとする。その新規需要米を大手企業が原料として購入し、自社に運び、企業の加工食品の増量材として使用する場合はどうだろうか。

確かに、農家が生産した新規需要米の販売先が確保されたことになるから、農家の「新規需要米を生産する」という目標の第一歩は達成しているかもしれないが、農家にとって「米を生産する」という機会でしかなく、今までの減反のための補助金が新規需要米の補助金に代わるだけである。

しかし、生産した新規需要米を皆、農家が製粉し、めんやパンに加工し販売することができれば、農村に食品加工の産業が生まれることになるのではないか。

小麦を利用する大手企業が港に工場を持っているのは、輸入の小麦を扱うのに港に工場があるほうが有利だからである。

大手の工場に新規需要米が運ばれる姿を想像して見てほしい。
農村には何も残らない。農業が、今回の新規需要米を、米の生産だけで終わらせるのか、それとも新規需要米を利用して商品開発を行い、その商品の販売をすることにより農業・農村の再生を進めるのか。

今回の新規需要米の取り組みは、単に新規需要米を生産するか否かではなく、新規需要米を利用することで、農業・農村の再生をどのようにするのかという視点に立たなければならない。

協会はそのことを考えて、今回の新規需要米を通じ、米の商品開発に取り組んでいる。

by a-wakui | 2009-07-31 17:10

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