「離農しない農村」   

最後の種まき55ha分が、今日終わった。田植えが10日間かかる。その田植えの日程に合わせて種まきをするため、3回に分けて種をまき、間の数日は休日になる。これからは代かきと、砕土と均平に取り組む。

大潟村のモデル性は、今こそ大潟村の農家自身で創造する時代が来たのではないか。20年近く前に、大潟村の干拓に深く関わった農林水産省の職員で、その後秋田県立短期大学の創設に関わった先生が、私に「モデル農村とは離農しない農村を創ることだよ」と教えてくれた。
北海道の開拓のように、多くの開拓農家が離農した経緯から、最初に「離農しなくて良い農村を創らなければ何も始まらない」との考えからだったのだろう。

残念ながら、589人の入植者のうち、既に60人が離農し、これからも100人程が離農するのではないかと言われている。
入植者の経営が行き詰まり、離農するようであれば、モデル農村もモデル農業もあったものではない。

# by a-wakui | 2008-04-11 16:45

「大潟村のモデル性」   

大潟村は、江戸時代から食糧増産の度、様々な角度から干拓が計画されてきた。
そして昭和になり、ようやく食糧不足と農村の第3具体策として、干拓が本格的に考えられるようになった。最終的に干拓が決定した時の計画が、将来の国際化時代を考えて、国際競争力のある農業の創造を目的に干拓が実行された。

そして「モデル農村」「モデル農業」という言葉が、大潟村や大潟村農業を語る時に必ず使われるようになった。
残念ながら、干拓を計画した時は食糧不足の時代である。干拓事業が終了し営農が始まった頃には、米の過剰時代が始まった。そして、それから40年続く米の減反政策が、昭和45年から始まることになる。

減反が始まってからは、大潟村のモデル性は「減反をすること」になった。本来の大潟村のモデル性は、将来の国際化時代に対応する農業をつくることなのだから、生産コストを下げることや、米の多用途利用の開発すること等、モデル性を求めることはもっと他にあったのではないのか。

# by a-wakui | 2008-04-10 10:50

「生産調整と産地づくり交付金」   

平成20年度の生産調整参加者がようやく決定した。生産調整に関わる奨励金が、産地づくり交付金として3年間固定されているため、新しく参加者が増えると既存の参加者に配分される交付金が減ることになる。

本来、交付金は税金のため、交付額は固定されていても、生産調整参加者全員に公平に分配しなければならないことになっている。
大潟村においては、自発的に既存の参加者の交付金が減額されないように、新しく参加する方は互助金によって参加するシステムにした。

残念ながら、その思いが伝わらない方がいるらしく、いつものように反対運動が起きた。自分にとっては1円の損もないのだが、新規の方が参加すると、その方が何か得をされたように感じるらしい。
なぜ農民は、このように小さなことに目くじらを立てて騒ぎ立てるのだろうか。日本農業の将来、日本人の食の将来等々、真剣に考えることがもっと他にあるのではないだろうか。

日本の農業者は、若者の就農不足と高齢化により、急速に生産基盤が維持できなくなり、自給率は今よりもさらに下がることになる。せめて、大潟村の農家くらいはそのことを真剣に考えるようでなければ、大潟村を創った意味がないのではないか。

# by a-wakui | 2008-04-09 15:51

「野菜の取り組みへの準備」   

2回目の種まきが終わり、40ha分が終わった。3月31日と4月1日にまいた種は、もう青々と成長を始め、苗になった。
10日、11日に3回目の種をまき、55ha分全てが終わる。種まき後は砕土・均平・代かきと、5月1日の田植えに向けての農作業が続く。

野菜の取り組みをするためには、産地と生産者の決定、お届けする野菜の各月毎の種類と量や価格の決定、会員皆様への野菜の取り組みのリーフレット作成、インターネットやインフォマートへの登録等の紹介ツールの作成等、様々な準備が必要だ。
以上の全てのことを4月20日頃までに完成させ、会員皆様にご案内し、5月上旬から最初の野菜発送ができるようにする。

さらに、協会が野菜に取り組むに当たっての強み、他社との違いが明確になっていなければならない。そのためには、協会が野菜に取り組むにあたっての理念である、米と同じように「会員の皆様に年間を通しておいしく安全で安心できる野菜をお届けする」ことを再確認し、そのために何をどのようにするのかを整理しなければならない。

# by a-wakui | 2008-04-08 16:07

「安定した野菜の提供」   

野菜に取り組むにあたり、安全でおいしい野菜を1年間お届けするには、どのようにしたらよいか調査をしてみた。

先にも述べたように、大潟村は干拓地のため、安定的な野菜生産はできない。
また秋田県では、6月~10月までは野菜もたくさんあるが、11月~5月までは極端に不足する。

1年間安定してお届けするには、全国の生産者と契約栽培を進めることが必要である。そのための生産者をどのように確保するか。また、一般の消費者が食べる野菜の種類や量は時期別にどのように変化するのか。
同じ野菜とは言っても、1年中必要な定番野菜と、季節感を感じさせる旬の野菜の組み合わせをどうするのか。また、葉物・茎物・根菜のように、日持ちの違う野菜をどのように組み合わせるのか。

野菜のことを考えると、米とは違い、次から次へと様々な取り組みが生まれてくる。

# by a-wakui | 2008-04-07 10:22

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