「問われる新規需要米の需要方法」   

減反面積100万haで、500万tの米を減産している日本農業の課題は、この500万tの米について、どのようにして新しい需要方法を開拓するかである。

500万tの米の需要方法が開拓できなければ、減反政策を今後も続けなければならなくなる。

それは、これからも減反のための補助金を続けなければならなくなるということだ。

これからの国の財政上のことを考えれば、補助金の額は年々減少することになるので、1年でも早く米の新しい需要方法を開拓しなければならない。

米の需要方法の開拓と併せて大事なことは、その仕事を農業の一部分として農村で行うか、それとも新規需要米の原料として、既存の企業に販売してしまうのか否かである。

田圃で生産した新規需要米を、既存企業に原料として販売してしまうと、農業は、補助金を貰って新規需要米を作るだけであり、農村には何も残らないことになる。

新規需要米の生産だけでは、補助金が減少した時に、米作りを辞めなければならなくなる。

# by a-wakui | 2009-08-02 17:24

「製めん工場の工事が始まった」   

月間100万食の、米めん製造第一期工事が始まった。

製めん機3台、乾燥めん設備、冷凍茹めん設備、冷凍生めん設備、他、付帯設備である。

場所は事務所の隣にあるミカンハウスで、ハウス内の蜜柑の木やけやき、もみじ、ブーゲンビリア等の植木は皆取り除くことにした。

とても残念であるが、協会が新しい事業に向かって行くためには仕方がない。

米めん工場は面積として200坪の広さになる。第二期、第三期工事は、米めんの製造量に応じて、設備を増設することにする。

目標としては、来年の春には月間600万食の米めんが製造できるように、営業の開拓を行わなければならない。

第一期工事の設備資金は、秋田県企業活性化センターを通しての資金を使用することにした。

協会の米めん事業に対しての取り組みが、秋田県農業の活性化につながれば幸いと考えている。

# by a-wakui | 2009-08-01 17:22

「農業・農村の再生をかけた商品開発」   

米の新規需要米制度が始まり、全国の農家が生産に取り組んでいる。

残念ながら、新規需要米の取り組みとしては農家は生産の段階までで、それ以上の広がりは見られない。

生産された米は、大手企業の商品の原料の増量材として使用されるか、家畜のエサとして使用されるだけである。今回の新規需要米の取り組みいかんで、日本農業の方向性は「天と地」程に変わってくる。

仮に、農家の多くが新規需要米に取り組み、100万t単位で生産されたとする。その新規需要米を大手企業が原料として購入し、自社に運び、企業の加工食品の増量材として使用する場合はどうだろうか。

確かに、農家が生産した新規需要米の販売先が確保されたことになるから、農家の「新規需要米を生産する」という目標の第一歩は達成しているかもしれないが、農家にとって「米を生産する」という機会でしかなく、今までの減反のための補助金が新規需要米の補助金に代わるだけである。

しかし、生産した新規需要米を皆、農家が製粉し、めんやパンに加工し販売することができれば、農村に食品加工の産業が生まれることになるのではないか。

小麦を利用する大手企業が港に工場を持っているのは、輸入の小麦を扱うのに港に工場があるほうが有利だからである。

大手の工場に新規需要米が運ばれる姿を想像して見てほしい。
農村には何も残らない。農業が、今回の新規需要米を、米の生産だけで終わらせるのか、それとも新規需要米を利用して商品開発を行い、その商品の販売をすることにより農業・農村の再生を進めるのか。

今回の新規需要米の取り組みは、単に新規需要米を生産するか否かではなく、新規需要米を利用することで、農業・農村の再生をどのようにするのかという視点に立たなければならない。

協会はそのことを考えて、今回の新規需要米を通じ、米の商品開発に取り組んでいる。

# by a-wakui | 2009-07-31 17:10

「米のオリゴ糖への取り組み」   

米の加工食品として、以前にも取り組んだ商品に「オリゴ糖」がある。

以前取り組んだ時は、米の原価が高くてうまくいかなかったが、今回の新規需要米を利用すれば原価は間に合う。

オリゴ糖製造は委託することになるが、「米のオリゴ糖」の開発が低コストでできれば、新しいマーケットができるかもしれない。

ぼたもち等の専門店オープン、製めん工場の建設、米粉商品の開発等と、休む間もなく動いているうちに、田圃では稲の穂が出てきた。

7月末には餅米のタツコモチが出穂し、8月上旬にはあきたこまちが出穂する。

さて明日から3日間、有楽町の東京国際フォーラムで展示会がある。

協会も出展するが、場所は農水省の外郭団体の「フードアクションニッポン」のブースでの展示となる。

様々な方達から農業の内容を見てもらうことにより、また新しい米の消費拡大の道が拓けてくるのではないか。

# by a-wakui | 2009-07-30 17:26

「米の加工食品メーカーのオンリーワン企業へ」   

米粉を利用した商品としては、発芽玄米フレークや発芽玄米スナック等も試作に入っている。

今年に入り、米の営業をストップして米の加工食品の営業を中心にやってきたが、ここに来てようやく、米を利用した加工食品を多岐にわたり用意できるようになってきた。

当初は、ぼたもちや大福しか商品がなく、このままでは大きな展開は望めないのではないかと心配したが、米めんに出会うことにより、今まで検討してきた様々な分野の商品が相乗効果的に生きてきた。

協会の商品が、「白米、発芽玄米、ぼたもち、大福、おこわ、餅、米めん、どら焼き、ドーナツ、発芽玄米フレーク、発芽玄米スナック」等々、広がりを見せてきたことにより、ようやく他社とは異なる米加工食品メーカーとしてのオンリーワン企業が形づくられてきた。

協会がお届けする商品群の全てが米を利用した商品であり、米を利用することにより、商品の価値が高まるものでなければならない。

そのことにより初めて米の加工食品メーカーとして、オンリーワン企業になる。

# by a-wakui | 2009-07-29 17:10

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