「離農しない農村」
大潟村のモデル性は、今こそ大潟村の農家自身で創造する時代が来たのではないか。20年近く前に、大潟村の干拓に深く関わった農林水産省の職員で、その後秋田県立短期大学の創設に関わった先生が、私に「モデル農村とは離農しない農村を創ることだよ」と教えてくれた。
北海道の開拓のように、多くの開拓農家が離農した経緯から、最初に「離農しなくて良い農村を創らなければ何も始まらない」との考えからだったのだろう。
残念ながら、589人の入植者のうち、既に60人が離農し、これからも100人程が離農するのではないかと言われている。
入植者の経営が行き詰まり、離農するようであれば、モデル農村もモデル農業もあったものではない。
# by a-wakui | 2008-04-11 16:45