「減反の選択制」   

石破農水相が減反の選択制を提言し、ようやく農業政策にも新しい方向性が見えたと想ったら、今度は自民党の農政族から反対の声が出てきた。その理由は、減反の選択制を導入すると、皆が米をつくるため米価が暴落するというのだ。多くのマスコミも、選択制にすると皆米をつくり、米価が下がるというのだ。

選択制とは、米をつくるもつくらないも自由であり、米価が下がると思えば減反すれば良く、米価が下がっても米をつくりたい人がつくるのであって、選択制により米価が下がることを心配する必要はないのだ。心配しなければならないのは、選択制により減反に参加する人が多数出てきた場合、国は予算をどこまで準備できるのかである。

# by a-wakui | 2009-02-16 14:59

「公平公正の競争」   

農業政策は長い間、補助金をばらまくことにより、農民を選挙の票田として考え、農民も補助金を出してくれる政党を「日本農業を良くしてくれる政党」と考えてきた。しかし、本当はそうではないことに早く気がつかなければならない。

補助金をもらうより、国産農産物が公平公正な競争ができるような健全な市場の創造が最も大切なことを伝えるため、今国会で、米を原料とする加工食品全てに原産国の表示が義務づけられるという。ようやく公平公正の競争に一歩近づくことができる。

# by a-wakui | 2009-02-15 17:51

「偽装による被害」   

米の加工食品を提案する時に驚くのは、既存類似商品の価格の安さだ。あまりにも価格が安いので、内容を詳しく聞いてみると、原料は輸入米だという。現在は原料米に対して、産地表示がないので、消費者には選択の方法がない。

どんな商品でも、原料産地が明確になっていなければ、公平公正な競争ができないのではないか。商品を作る時、味についてはどんな味にもできるので、すぐに区別がつく。しかし、原料の産地がわからず、皆国産として流通していれば、消費者には区別がつかない。

鰻、アサリ、筍など様々な加工食品が中国などから輸入され、国産として出回り、食品偽装事件として問題になっている。「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉があるが、偽装食品により、
日本の様々な農産物の産地の経営が成り立たなくなっている。それが現実の世界である。

# by a-wakui | 2009-02-14 13:33

「粉食文化の振興」   

選択制の実施は1年先のことなので、現実の動きはまだわからない。しかしながら、100万haで生産される500万tもの米を主食に向けないで加工用米にまわすとしたら、国としてもこの
1年間は、米の粉食文化の振興のため全力を尽さなければならなくなる。

米の粉食文化の振興のためには次の点が必要になる。

1.加工用であれ飼料用であれ、原料コスト削減のためには、米の多収性の品種が必要になる。現在1.5倍の収量の品種があるが、2倍の収量性品種の開発
2.麺やパンに加工するためには、加工適性が求められるので、麺やパンに適する品種の開発
3.米の製粉は小麦と違うので、米の製粉機の開発
4.米粉を利用する加工食品の開発
5.米粉を利用した粉食文化を国民にピーアールする活動

上記5項目のうち、国は品種開発には取り組んでいるが、その他は民間企業や個人
の力に頼っているのが現状である。
国は毎年多額の税金を減反政策に使っているが、米の粉食文化振興のため、総力を
挙げる必要があるのではないか。

# by a-wakui | 2009-02-13 09:06

「水田のフル活用」   

100万haの減反面積に対して選択制を取る政策をすすめる場合に重要なことは、100万haに何を植えるかということだろう。

米をやめて畑作をすることは今までと変わりはない。政府は水田フル活用政策を基に、100万haに加工用米、飼料用米、輸出用米の作付けをすすめることになる。そしてそれら主食用以外の米を作付けする場合には一定の補助金を直接所得保障とし、米価の値下がりを補足する。

また、主食用の米を植えた場合には、米価は市場管理にまかせ、下がっても直接保障などは行わないことになる。当然のことだが、その中で自分がどちらかを選べば良いのである。

# by a-wakui | 2009-02-12 16:36

「発展のチャンス」   

最近、多種多様な業界の方が協会を訪れる。話を聞いてみると、業種業態にかかわらず、皆日本の食の問題に関心を持ち、どのようにしたら農業にかかわれるかを考えているようだ。

内需拡大のためには、日本に不足し輸入しているものを生産することだが、農産物はその代表格である。60%以上を輸入しているのだから、不足する農産物の生産加工に取り組むことができれば、生産面においても雇用の拡大ができることは間違いない。

世界的な食糧不足が深刻化する中で、食糧の60%を輸入している日本農業は最大の発展のチャンスなのではないだろうか。

# by a-wakui | 2009-02-11 10:53

「大胆な改革」   

減反政策の選択制といっても、実施は来年からなのでのんびりしている。

農業政策は1日も早く大胆な改革をしなければならないのに、改革ということになると、農協や政治家などそれぞれの都合を考えなければならない。

日本の農業基盤がここまで落ち込んでいるのにもかかわらず、農業政策の大胆な改革ができないのもそのためである。40年間我慢したのだから、もう1年間我慢して自分の考えをまとめるようにしなければならない。

# by a-wakui | 2009-02-10 16:33

「日本農政のキーワード」   

平成20年の2月9日に初めてブログを書き始め、今日で丸1年になるが、単に私の日々の出来事を書いてもしょうがないので、どのような形で、このブログを活かそうかと考え、日々の想いを書きはじめた。

私自身、同じ内容を繰り返して書き続けていることが多いと想っているが、自分の考え方がまとまるまで、何度も同じ内容を繰り返して書いた。私は、農業に取り組み始めた時から、若者が夢と希望を持てる農業の姿を求めて40年間取り組んできた。

今まで様々なことに取り組んできたが、個人でやることと国でやることは、区別をする必要があると考えてきた。それが「平成の農地改革」のすすめであった。農地が個人所有で小面積に分散されている限りは、日本農業は近代化できない。農地の所有と利用の区分は、国の責任でやるべきではないかと考えるようになった。そして平成20年11月10日に、「平成の農地改革」のすすめを提案した。

また、協会の取り組みも、米だけでなく、秋田県産食材を中心とした加工食品を全国に展開するための方向性をまとめることができた。また生産調整の選択制についても、どのように取り組んでいったら良いのか、考え方をまとめるようにしたいと考えている。また、今年の大きなテーマは、米粉の利用に対して、どのように取り組むことができるかである。

今年は、減反政策の選択制と米粉の取り組みが日本農政のキーワードになるのではないか。私のブログも2年目に入るが、私のブログは私の考え方をまとめるためのブログであり、同じ内容が繰り返される時は私が悩んでいる時だと感じて欲しい。

# by a-wakui | 2009-02-09 10:48

「減反政策の自由選択」   

農産物は自然の中で作るものだから、時には過剰になり、時には不足する。また、労働条件も年とともに変わり、重労働から軽作業に変わり、食文化も多様化してくる。
その結果、主食としての米の消費が減少してくるのはやむを得ない現象である。

そして主食の米の消費が減り始めた時が、日本人の食文化の変化が始まった年になる。その食文化の変化に合わせて、米の消費の多様化を目指すことが必要であったが、政策は米を減産するという緊急避難的政策を40年間続けたことにより、農業構造そのものも壊れそうになってしまった。

しかし、40年経ったとは言っても減反政策への参加が、自由選択できるようになったことを喜び、新しい農業の姿を創造していかなければならない。

# by a-wakui | 2009-02-08 14:30

「減反政策の見直し」   

麻生首相の施政方針演説に合わせるように、石破農水相を中心に農政改革の議論がすすめられている。農政改革の目玉は、減反政策の大幅な見直しである。

現在、100万haで500万tの米の減反をしている。米の生産量は830万tであるから、米過剰には変わりはない。そのため、減反政策に参加する人には、一定の所得保障をし、減反政策に参加しない人には、自由に米をつくれる代わりに所得保障はしないとのことだ。つまり、減反政策の選択制を導入するということだ。

私は40年前に減反政策が始まってから、一貫して選択制を主張してきたが、40年経ちようやく願いが叶った。

# by a-wakui | 2009-02-07 11:40

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