「製粉単価」   

私が米粉の利用を考えた時から課題になっていたのが、米の価格以上にかかる製粉単価
だった。どこに頼んだとしても、米と同等か米代以上の単価となるようだ。

米の精米単価は60kg当たり1000円前後であるが、米粉の製粉単価は60kg当たり2万円
前後である。小麦粉の値段が60kg8000円くらいなのに、米粉の製粉単価が2万円もしたら
どうにもならない。

しかし、米粉は小麦粉に比べ需要が少ないため、このような価格になるようだ。製粉単価を
何とかしなければ、米粉の利用は広まらない。
精米と同じように製粉も原料を造るための第一次加工である。
製粉は最終加工ではないので、単価を下げることが米粉利用を広げるための最大の課題で
ある。

協会はその問題の解決を他に求めるのではなく、自分で対応することにした。そしてようやく
米粉利用の可能性が広がってきた。

# by a-wakui | 2008-06-10 14:30

「情報収集」   

7月上旬の米製粉工場完成に向けて、米粉利用に関する情報収集を始めた。
全国の米粉関連の業界団体、米粉関係の商品、米粉関係商品の取り扱い店、米粉利用のレシピ、米粉を原料とするメーカー等々、米粉に関わる様々なことを分析し、協会が取り組むべき米粉の分野を確定する。

基本的には小麦粉を利用するメーカー・商品等は、全て米粉利用の可能性があると考えてよい。

# by a-wakui | 2008-06-09 10:39

「食の安全・安心の確立」   

協会では、米粉工場の建設を機に、積極的に米粉を利用した食品の製造にも取り組んでいきたいと考えているが、米粉利用の問題点は、精粉単価が高すぎることである。

協会では、精粉機の導入を機に、適正な単価を設定し、積極的な営業活動を行っていく。
国内外において、食に関わる問題が激的に動いている。その意味では、日本農業はまさにビジネスチャンスの時を迎えている。そのチャンスが活せるか否かは、農業者自らにかかっている。

協会では野菜の産直にも取り組んでおり、そのため、更なる残留農薬分析システムの増強に取り組んでいる。
現在、米の残留農薬を分析するためのシステムを導入しているが、野菜の分析のためには新たな設備が必要になる。
米の精粉機と同じように、他社との違いを明確にするためにも、また、協会として「食の安全・安心の確立」のためにも、避けて通れない道である。

13年前に米の残留農薬分析システムを導入する時も悩んだ。しかしその時の決断のおかげで、今の協会の「安心・安全」のシステムができた。今回は、それをより充実したものにしたいと考えている。

# by a-wakui | 2008-06-08 09:27

「米粉工場の建設」   

小麦価格が上昇し、小麦粉に代わる米粉の利用が急がれている。しかし、日本には小麦の精粉工場はたくさんあるが、米の精粉工場はほとんどない。特に大型の米の精粉工場は全くないと言っても良いだろう。

農林水産省の最重要課題は、米粉の利用であるが、そのためには米粉の利用技術の確立と、米の精粉工場の建設が求められる。
協会ではこのような事情を考慮し、第1期の米の精粉工場の建設として、6月下旬までに月産150tの米粉工場を建設することにした。

第1期工場は、実験プラントとしての意味合いが強い。この設備を活かし、業種・業態ごとの需要に応じた米粉を出荷できるようにしたい。

# by a-wakui | 2008-06-07 15:17

「農業情勢の変化」   

経営とは変化に対応することであると言われる。どんなに環境が変化しても、その変化に対応し、現状をより良い方向に運ばなければならない。
その意味から言って、農業情勢の変化は、農業経営者にとって経営を向上させるチャンスなのではないか。

経営の発展は、需要不足をどのように補うかが重要である。それは物であっても、技術であっても、知識であっても、何でも良い。不足を補うことにより、対価を得るのが経営である。

今、日本の米農業に不足しているものは何か。
たくさんあるかもしれないが、自分には何が出来るのかを考えることが大事なのではないか。

# by a-wakui | 2008-06-06 13:48

「米の輸入」   

日本の全ての政策は、外圧によってしか変わらないと言われるが、農業政策もその代表的なものだ。

国内の過剰生産で米が余っているのに米の輸入が義務化され、毎年70万t以上もの米を輸入しなければならない。そこには様々な理由があるのだろうが、その輸入米を海外援助や輸出することも自由にはできない。今回、フィリピンへの輸出がようやく認められたのは、日本の力ではなく世界情勢の変化である。

残念ながら、生産調整を廃止しても、農業者が農業に夢を持ち、積極的に農業に取り組むことはないだろう。農業者は、自分が農業を辞める時期をすでに決めてしまっており、その時期は着実に近づいている。

# by a-wakui | 2008-06-05 16:47

「食糧不足」   

正月明けには、米価の値下がりにより減反政策の強化が叫ばれていたが、今では国際情勢を背景にして、減反政策の廃止が叫ばれるようにもなった。

現実的に、EUでも減反政策の廃止を決めている。
現在の減反政策は、水田280万haに対して収量500kg、全生産量1400万tという40年前の数字を根拠に、需要量に応じた生産面積を割り出している。

減反政策を始めて40年経ち、農地の宅地化に伴い耕作放棄地がたくさん出来たため、現在の水田面積がどのくらいあるのか、またその面積の中に米を植えられる面積がどのくらいあるのかはよくわからない。

そのため、減反政策を廃止しても、実際にどれだけの生産量があるのか、よくわからないのではないだろうか。
世界中で穀物の輸出規制が始まると、日本に対する輸出圧力は激減する。世界中には、食糧不足の国がたくさんある。

# by a-wakui | 2008-06-04 15:42

「大きな変化」   

私は今回の3ヶ年計画の減反政策後の平成22年から、減反政策の廃止、または完全なる
自由選択になり、日本の農業が新しい方向に動き出すことを予測し、協会の生産者会員に
平成22年から新しい農業の時代が来ることを説明してきた。

しかしながら、参議院選挙で与野党逆転となり、減反政策の強化や米価誘導等、まるで10年前に逆戻りしたような政策になった。
そして平成22年より、減反政策等の未参加者にペナルティの法制化を検討するよう、さらに減反政策が強化されるような話も出てきた。

このままでは、農業に対して意欲を持つ人が日本中で誰もいなくなるのではないかと不安になった。ところが、バイオエタノールの需要増、輸入小麦の値上がり、世界的な穀物の輸出規制、米価の国際価格の上昇と、世界情勢の変化により日本の農業政策も大きな変化が望まれるようになった。

# by a-wakui | 2008-06-03 15:56

「就農不足と高齢化」   

私は21歳の時大潟村に入植し、それから39年、今年で60歳になる。
入植と同時に減反が始まった。減反政策に対応しながら、これからの農業はどうなるのか、その勉強を30年前から続けてきた。

私は30年前から、将来の日本の農業(30年後の現在)は、若者の就農不足、従事者の高齢化により農業従事者は激減し、1人当たり100ha~200haの農地を耕作しないと維持できなくなるだろうと予測し、学んできた。

そして、あれから30年、予測と現実に若干のずれはあるが、農業情勢が当時の予測と同じ方向に向かっていることは間違いない。

# by a-wakui | 2008-06-02 12:35

「成功への近道」   

協会では6月中に工事を完成し、7月上旬から米粉を出荷できるようにするための準備を始める。

米粉を何に使用するかによって、米の細かさや価格が違ってくる。米粉にどのような付加価値をつけられるかが、これからの課題だ。
発芽玄米の粉、カルシウムやビタミン入りの粉、雑穀粉との混合等々、様々なアイデアが必要になる。
米粉は、最初に米価をどうするか、次に精粉単価をどうするか、そして付加価値をどうするか。

どんな商品でも、どんな事業分野でもそうだが、1つ難題を解決すれば次の難題が出てくる。その難題を解決することに人生の楽しみ、ビジネスの楽しみがあることを感じられるようになって初めて、一人前になるのだ。

取り組む事業が失敗するか成功するかは時の運でもあるが、常に難題に取り組み続けることが成功に近づく一歩であり、近道でもある。

# by a-wakui | 2008-06-01 09:46

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