「産業を超える雇用の必要性」   

連日のようにリストラの報道がされている。農業においては若者の就農不足と高齢化で日本農業は生産構造が極めて弱体化しているが、産業を超えた雇用調整の場ができないのだろうか。

今こそ政治の力が必要な時だが、その政治が現状の有様だから全くあてにならない。現在のところ、雇用の確保はそれぞれの企業努力で取り組むしか方法がないのかもしれない。

# by a-wakui | 2008-12-15 16:54

「平成の農地改革の必要性」   

私は、農業に取り組んで40年が経ち、今年で60歳になる。今まで20年間にわたり、農業の法人経営の必要性を訴えてきたが、これからは「平成の農地改革」の必要性を訴えていくことを決意している。

自由主義社会の中で、社会主義政策を訴えることは時代に逆行していると思われるかもしれないが、必要であると考えたことは発言しなければならないと考えており、それが私の役目であるとも考えている。

# by a-wakui | 2008-12-14 18:22

「農業の崩壊」   

私は協会の経営に取り組みながら、以前から法人経営をすすめるだけでは農業・農村の再生はできないのではとの矛盾を感じていた。それが農地の分散であり、分散された農地を集約しない限りは、日本農業の近代化は無理であると考えるようになった。

今回、「平成の農地改革」のすすめを各方面に送付し、ご意見を頂くことにしたのは、問題提起により、日本農業の本質的な問題を皆様に考えて頂きたかったからである。

当然のことながら、「平成の農地改革」というような国の根本政策に関わるテーマなので、誰も積極的には取り組みたくない問題である。しかし、現実問題として農業者の高齢化のスピードは速く、今のままの政策では農業の崩壊は目前に迫っていることも事実である。

# by a-wakui | 2008-12-13 11:53

「農家の心の問題」   

当然のことながら、それぞれの地域の特徴を活かした優れた個人経営や、法人経営が存在することは事実であり、これからも立派な個人経営や法人経営が生まれてくることだろう。私もそのことを考えて協会の経営に取り組んできた。

私が「平成の農地改革」の必要性を提案したのは、小面積に分散された私有地である農地を集約し、生産効率の良い農地にすることは、個人や法人の力だけでは間に合わないと考えたからである。

農業者300万人のうち60%が65歳を超え、10年以内に180万人が農業をやめようと考えている。180万人が耕作する農地は300万haにもなり、個人や法人の力だけではその農地を集約することはできないと考えた。

60年前の昭和の農地改革以来、個人所有にさせた農地を改めて生産効率の良い農地に集約することは「農家の心の問題」をどのように整理するかということでもあり、とても難しいことだと考える。それでも「平成の農地改革」が必要な時がきたと考え、「平成の農地改革」を提案させて頂いた。

# by a-wakui | 2008-12-12 15:12

「農業経営の法人化」   

私は減反政策に翻弄されながらも、「若者が夢と希望を持てる農業の創造」の第一歩として、昭和62年に協会を創立した。それから22年間、協会の経営と取り組みを全国の農業者に公開しながら、農業経営の法人化の必要性を説明してきた。

協会の見学にくる多くの農業者は、私の説明に理解を示しながらも、実行に移すことは不可能だとの想いのようだった。しかし、中には農業の法人経営に取り組もうとしている少数の農家もいるが、農地を集約できないために効率の良い法人経営ができないでいた。そして法人経営に取り組んでいる農家も個人経営の農家も、ほとんどが自分一代で農業をやめようと考えている。

その最大の理由は、農地が小面積で分散されているため、個人や法人の力では集約できず、生産効率の良い農業経営ができないからである。

# by a-wakui | 2008-12-11 14:15

「若者が夢と希望を持てる農業の創造」   

一次入植、二次入植の時には年齢が条件に満たず、入植テストが受けられなかった。三次入植の時には結婚していることが条件だったため、またテストが受けられなかった。ようやく四次入植でテストを受け合格することができたが、訓練所に入ったら年齢の若い人も、未婚の人もたくさんいて驚いた。入植を説明する町役場の担当者が詳しい事情が分からなかっただけだった。

入植してから40年、私の「若者が夢と希望を持てる農業を創造する」という夢は消えることなく膨らんだ。

残念ながら、入植と同時に始まった減反政策の強制と、私の「若者が夢と希望を持てる農業の創造」には大きなギャップがあった。そのことがそれからの長い間の行政と私との闘いの原因になった。

# by a-wakui | 2008-12-10 15:06

「農業への想い」   

私の同級生にも農家の長男がたくさんおり、皆就職する中で、私は中学生の頃から農業に取り組むことは自然のことと考えていた。私は普通高校卒業後、農業の専門学校に1年間通い、その後自宅で農業に取り組んだ。

当然のことながら1.3haの水田では生活していくことができないので、冬は出稼ぎに行った。出稼ぎと言っても、自分が食べる分を稼ぐだけで、家計のプラスにすることはできなかった。

私は出稼ぎをしながらも「若者が夢と希望を持てる農業の創造」を考えていた。その想いは30年、40年経っても変らず、ますます強くなっている。そんな想いがあったから、高校3年生の頃から大潟村入植のニュースには関心があった。

# by a-wakui | 2008-12-09 15:19

「農地の効率化」   

「平成の農地改革」のすすめは、農政ジャーナリストの会、農水省記者クラブ、農政評論家、各報道機関関係者、民間企業シンクタンク他に送付させて頂いた。平成の農地改革の主要提案は、国が責任を持って農地を農家から借り入れ、耕作希望者に貸し出すことである。

私もそのようなことが簡単にできるとは考えていない。しかしながら国の責任で取り組まないと、日本ではますます農業離れが続き、耕作放棄地が拡大するだけではないのか。

私有地である465万haの農地をどのようにしたら生産効率の高い農地に再生できるのか。農業者だけでなく、全ての国民にとっても最重要な課題である。

# by a-wakui | 2008-12-08 19:46

「おわりに」   

世界的に食糧不足が深刻化する中で、日本農業はより深刻な状況にたたされております。日本の農家は95%以上が兼業農家であり、農業収入としては1年間に20万円~30万円であり、大多数の農家が農業をやめる準備に入っております。また、10年以内に180万人が農業をやめ、300万haが耕作放棄地になりますと、食糧自給率が10%を切ることになります。
自由主義経済の日本で、農地の利用に関わる管理を国が行うという社会主義的政策を提案することは、時代に逆行していると指摘を受けるかもしれません。

しかし、国の政策として、最も重要な国民の食糧生産基盤が崩壊の危機に直面している今こそ、国の責任において、農地の所有と利用の分離政策により、農地の集約をすすめ、食糧自給率の向上と農業・農村の再生を計る必要があるのではないでしょうか。

「平成の農地改革」は、昭和の農地改革のように強制的に行なうことができません。農業を継続したいと考える農家の方と十分な話し合いをし、どのようにしたら農業が継続できるのか、どのようにしたら日本農業が国民の食糧確保に貢献できるのか、農家も国民も、そして政治家や行政担当者も、同じテーブルで真剣な話し合いをすることによってはじめて、「平成の農地改革」が実現され、農業・農村の再生と食糧自給率向上が可能になることでしょう。

日本農業が取り返しのつかない状況になる前に、多くの方の知恵を借りて日本農業の再生に取り組みたいと考え、「平成の農地改革」のすすめを提案した次第です。

# by a-wakui | 2008-12-07 18:42

「7平成の農地改革後の農業生産の可能性について」   

100万haの生産調整水田に10a当たり900kgの多収品種の加工用米を作付けすることにより、900万tの米を生産できます。また、150万haの主食用米栽培水田に対しても、コシヒカリやあきたこまちにこだわらず、多収性の良食味の米を栽培することができれば、現在の生産量800万tに対して1,100万t相当の米が生産でき、主食用米としての800万tを除いても、生産調整水田の加工用米と合わせて1,200万t以上の米が生産できます。そのため穀物自給率としては30%以上増加し、60%以上の穀物自給率になります。

当然のことながら、世界的な食糧不足がすすむことにより、飼料穀物の輸入が大巾に減少するので、最も飼料効率の良い畜産経営の選択が必要になります。また大豆の輸入も大巾に減少するので、大豆油も減少します。そのため、米ぬか油の利用に本格的に取り組む必要もあります。さらに普通畑117万ha、牧草地62万haを有効利用することにより、国産大豆の増産や基本野菜の計画生産も可能になります。

小麦粉を米粉に代えて利用する場合は、多収品種を栽培することにより原料コストは今より下げることができますが、米粉パンや麺をつくるには、加工適性の高い品種の開発や、米粉の製粉機の開発、米粉利用のためのパンや麺の食品加工技術の開発も併せて行なわなければなりません。また、消費者に対して、小麦粉を米粉に代えることでどんなメリットがあるのかという提案が必要であり、消費者に米粉利用によるメリットの啓蒙普及を国の責任で行う必要があります。

例えば、「米は小麦に比べて食後血糖値が上がらない」と言われているように、米は小麦に比べて機能的に優位性があることを理解して頂くための新しい米粉利用の粉食文化の普及が必要になります。

# by a-wakui | 2008-12-06 08:12

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