「米へのこだわり」   

世界的な食糧不足の中で、40年間続けた減反政策をどのような形にするか。そこには、日本の行政を含む全ての農業関係者の知恵と工夫が必要だ。

日本は、減反政策という緊急避難を40年間も続けたため、多くの農業関係者は減反政策を当たり前のことと考えている。また、それが最善の政策とは思っていないが、他に方法がないと考えている。しかも、40年間減反政策を続けても畑作は定着せず、米の自給率も下がり続けていることも知っている。

私は、日本はもっと米にこだわるべきだと考えている。

米にこだわることは、米に固執することではない。日本人は、米という粒食文化を大事にしながら、粘り・味・甘味・香り等々については、全国民がまるで米のソムリエのような味覚を持っている。このことは米へのこだわりの結果であり、またそのことが、粒食文化を創造してきた。
そして、米は粒のまま食べるのが当たり前であり、米を粉にして食べることは、十五夜のお月見の団子を作る時くらいしかなかった。

# by a-wakui | 2008-06-18 14:48

「兼業農家と畑作」   

40年間減反政策を進めながら畑作が定着しなかったのは、日本の農家のほとんどが兼業農家だったからである。

なぜ、兼業農家だと畑作が定着しないのかというと、畑作はとても手間がかかるため、農業以外に仕事を持った人が取り組むことができないからだ。
米づくりという手間のかからない農業が中心だからこそ、兼業農家という日本独特の農業が形成されたのである。

日本の畑作では、米が育ちにくい北海道や高原地帯で大豆・小麦・レタス・大根・馬鈴薯等の大規模畑作農家、都市近郊では、面積は少ないが、排水の良い丘陵地帯でハウス栽培を中心とした換金性の高い畑作専門の専業農家が育った。
東北にも一部の畑作農家はいるが、それは減反政策の結果ではなく、減反政策の前からの畑作農家である。

# by a-wakui | 2008-06-17 17:57

「減産のための畑作」   

昭和45年から、米を減産するための減反政策が始まり、今年で40年になった。

この40年の間に、小麦・大豆・野菜・果物等々、様々な作物が植えられたが、残念ながら、一部の地域を除いて、定着したとは言い難い状況である。
その理由は簡単である。米の減産のために、野菜作りに適さない土地に野菜を植えたからだ。
日本は米を増産するため、可能な限りの土地を水田として利用してきた。どうしても、米を植えるための水を入れることのできない土地が、畑作地として残っただけである。

また、稲作のための基盤整備と畑作の基盤整備は、根本的に違う。水田を畑作用地に改良するためには、水田整備の何倍もの費用がかかる。
また、日本は粘土質の土地が多く、雨も多いため、水田としてはとても良い環境であるが、少しの雨でも土がぬかるみ、ベトベトするため、畑作地には向かない。

それは、40年間の減反政策で畑作が定着しなかったことが、現実として教えてくれている。

# by a-wakui | 2008-06-16 11:09

「食糧安定・解決への道」   

農業に関わる行政担当者も政治家も学者も、多くの人達が本当は、将来の食糧不足問題の解決策を知っている。
40年以上も続いた減反政策を解決し、また日本農業の将来に夢と希望を提案し、将来の国民の食糧の安定について、知っていながら本当の考え方を述べることができないでいる。

当然のことながら、その道を築くには解決しなければならない様々なたくさんの問題がある。そのためには、最初の一歩を踏み出さなければ何も生まれない。
私はこれらの問題解決のために、次の提案をし、その提案に沿って様々な意見を求める。

① 農水省を食糧産業省とし、「生産・加工・販売・輸出入」等の、食糧の安定確認に関わる全 てに対応する。

② 減反政策を見直し、自由作付けにする。

③ 自由作付けにより発生する余剰米は、加工用米や輸出米とする。

④ 加工用のための多収品種と、麺・パン等の加工適性の高い品種開発を急ぐ。

⑤ 主食米と加工用米の輸作体制の確立により、水田の維持を図る。

⑥ 米の他用途利用のための品種開発と加工品開発、そして米の輸出のために農業予算を集中する。

⑦ 農業の民間企業の参入障壁を撤廃し、民間企業の参入を急ぐ。


今回の提案は、農業は生産だけでなく、「生産・加工・販売までを含め農業とする」との考えを明確にするため、農林水産省の立場について述べた。
そして、40年間減反することが中心だった米政策を、米の他用途利用の開発を中心とした米の増産計画を提案した。また、将来の農業者の減少に向けて、数百ha規模のモデル農場の設置を進め、現在の農業との違いを明確にし、さらに米の輸出を目的とした米の加工を政策の中心に置いた。

これらの政策は、単に減反政策を見直せばよいというのではなく、日本の米政策を根本から見直し、米の他用途利用に正面から取り組み、重要な輸出商品としての考え方を明確にするべきと考える。

私のブログを見ている多くの方の意見を寄せてほしい。

# by a-wakui | 2008-06-15 14:39

「日本の減反政策の矛盾」   

世界的な食糧不足が叫ばれている中、日本だけが減反政策を続けていることにこれから矛盾が吹き出してくる。
しかしながら、急に減反政策をやめたら米価の変動が起きだろう。

世界の事情と国内の事情の中で、どのような政策を立て、世界の中で日本がどのようにリーダーシップを取り、そして国内農業の振興を図り、また将来の日本国民の食糧問題の解決を図ることが大事だ。

# by a-wakui | 2008-06-14 10:13

「日本農業の将来」   

減反をやめたら本当に米価が下がるのか。今、日本の米の生産力は本当のところ、どれくらいあるのか、5年後、10年後の米の生産力はどれくらいになるのか。

私も農業の現場にいながら正確にはわからない。わかるのは、日本の農業者の過半数が65歳以上であり、若者の就農が少なく、近い将来、一人で数百haも耕作しなければ現在の生産量が維持できなくなることだ。

40年間も減反政策を続け、何の方策もなく今すぐ減反中止ということになれば、単純に考えても米価は下がるだろう。
そして農家は米作りをやめ、米価が上がることになる。

そんな単純なことの繰り返しでは、行政も政治も不要だ。
ここに政策が必要となる。

# by a-wakui | 2008-06-13 08:34

「世界的な食糧不足」   

中国の輸入餃子問題がきっかけとなり、日本の食糧自給率の低さが表面化した。その後、次々と世界的な食糧不足問題が報道されている。

日本政府も、とうとう食糧問題を正面から捉えなくてはならなくなった。
国連の食糧サミットに続き、7月には日本で先進国サミットが開催され、食糧問題が主要議題になるようだ。

そして先日、町村官房長官が今後の減反政策の見通しについての発言をした。これは、世界的な食糧不足の中で、日本だけが減反政策を続けるのには、無理があるとのことから出た発言だった。

しかし、「減反政策を見直したら米価が下がる」とたくさんの反対意見が出て、町村官房長官の意見は消えてしまった。

# by a-wakui | 2008-06-12 13:48

「米粉の利用方法」   

協会では、単に米粉を生産するだけでなく、米粉を利用した商品造りを行い、その結果を
もとに米粉利用のレシピ作りにも取り組む。また、商品の販売活動も行う。

しかしながら、年間10万俵以上の米粉生産を行うには、米粉を原料として販売しなければ
ならないので、小麦粉に代わる米粉の商品レシピの完成を急がなければならない。

米粉利用の分野は、小麦粉利用の分野である。製薬・製パンを中心とした、カレー粉、
スープ、飲料水等々、多様な利用方法を考えなければならない。

現在はその様々な情報が、すべてインターネットに出ている。世の中に、情報は山のように
あり、要はその情報を活かすか否かにかかっている。

# by a-wakui | 2008-06-11 17:00

「製粉単価」   

私が米粉の利用を考えた時から課題になっていたのが、米の価格以上にかかる製粉単価
だった。どこに頼んだとしても、米と同等か米代以上の単価となるようだ。

米の精米単価は60kg当たり1000円前後であるが、米粉の製粉単価は60kg当たり2万円
前後である。小麦粉の値段が60kg8000円くらいなのに、米粉の製粉単価が2万円もしたら
どうにもならない。

しかし、米粉は小麦粉に比べ需要が少ないため、このような価格になるようだ。製粉単価を
何とかしなければ、米粉の利用は広まらない。
精米と同じように製粉も原料を造るための第一次加工である。
製粉は最終加工ではないので、単価を下げることが米粉利用を広げるための最大の課題で
ある。

協会はその問題の解決を他に求めるのではなく、自分で対応することにした。そしてようやく
米粉利用の可能性が広がってきた。

# by a-wakui | 2008-06-10 14:30

「情報収集」   

7月上旬の米製粉工場完成に向けて、米粉利用に関する情報収集を始めた。
全国の米粉関連の業界団体、米粉関係の商品、米粉関係商品の取り扱い店、米粉利用のレシピ、米粉を原料とするメーカー等々、米粉に関わる様々なことを分析し、協会が取り組むべき米粉の分野を確定する。

基本的には小麦粉を利用するメーカー・商品等は、全て米粉利用の可能性があると考えてよい。

# by a-wakui | 2008-06-09 10:39

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